「あ‥?手紙‥?」
私は昇降口の自分の下駄箱を開けた
すると、中には一通‥ポツンと手紙が入っていた
「‥女子校なのに‥」
私は手紙を取り、中身を見た。
―あなたがずっと好きでした。
付き合ってください。
夕方5時、○△公園にて
お待ちしております
「‥‥‥‥‥」
私は手紙を鞄の中に入れた。
「‥‥ふふっ、」
(どうしよおぁおあああ!!なにこれ女子から?女子からなの?いや、私にそんな趣味ないし、いやぁああああ、いやあああああ!でもなんで今ドキッとしたの?え?私、そっちの人だったの?いやあああぁあ)
冷静を装いながらも心中は穏やかではなかった。
「‥夕方5時、か‥私‥女子から好かれてたんだ‥」
ボソッと呟いた声は授業開始の予鈴によって掻き消された‥
夕方5時になって、私は○△公園に来ていた。そして手紙の差出人を待っている
「‥‥‥‥‥」
(女子だったらどうしよう‥!どうやって断ろう‥断って傷付けるのも悪いし、嗚呼‥っ!)
「‥‥‥、」
私は背後に誰かが来たのを感じて、後ろを振り返った。
「‥あんただったの、」
しかし、来た人物は私が予想していた人物とは大分違っていた
「わ‥悪い、待ったか?」
「‥‥‥モトハル‥」
そこで私はやっと気付いた。このラブレター事件の真相を
「て、手紙‥気付いたんだな、それで‥その、手紙の返事は‥」
モトハルはそっぽを向きながら私の元に来る。私は拳を強く握り締めた
「‥許さん、」
「は?」
「私の乙女心を弄びおって‥!」
モトハルは前に田中君にエセラブレターを送るというタチの悪い悪戯をしていた。
つまり‥モトハルは田中君にやったみたいに私に偽のラブレターを送って楽しんでいたのだ
「え、な、なんの話だ?」
「ラブレターをもらって悩む私を見て嘲笑ってたんでしょ‥!?」
「はあ!?」
「わざわざ女子校にまで来てラブレター入れるなんて‥ご苦労なことね‥絶対許さん!モトハル、覚悟!」
「はあぁああ!?ちょ、やめっ‥!なんでラブレター渡してボコられなきゃいけないんだよ!!」
「黙れ女の敵がああああ!」
因果応報って知ってます?