(!)名前変換ないです



俺はミツオ。

北高2−Aに通う男子高校生
周囲の奴からは何故か
ミツオ君と呼ばれている
そして今は帰宅中だ

「あのラーメン、コショウ入れすぎて辛かったな‥てゆーか、前にもこんなことあった気が‥」

ラーメン屋で腹ごしらえをし、今は橋を渡ってる。ふと下を見ると、川にダンボールの箱が流れていた

「!?」

そしてその中には‥

(あれは‥子猫っ!?)

猫の背中が見えた
俺は迷わず川に飛び込む



「はぁ、はぁ‥」

俺はダンボールの中身を見た

「‥って、またかよ!」

ダンボール箱の中に入った
猫のぬいぐるみを叩きつけた

(クソ‥またこんな漫画みたいな展開になりやがって‥)

怒りを抑えつつ、
水を含んだ制服を絞った


「‥あの‥」

「え?」

後ろから声を掛けられた。
振り向くと女子高生が
心配そうに俺を見ている

「大丈夫ですか?」

「は‥はあ‥」

「これ、どうぞ」

そういって俺に淡いピンクの可愛らしいハンカチを差し出した

「え、い‥いや‥」

「遠慮しないでください」

笑顔で言われると断りづらい

「濡れたままだと、風邪ひいちゃいますよ。」

「あ、じゃあ‥どうも、‥」

ハンカチを受け取り、
濡れた顔や手などを拭く

というか、いきなり現れた
女子高生と話すなんて
俺にはとうてい無理な技術だ
目を合わせられない
つーか見られてたのかよ

羞恥に顔が赤くなる

「‥‥優しいんですね、」

「は?」

「その子猫‥人形ですけど、助けようと冬の冷たい川に迷わず飛び込んだんでしょう?」

「そ、そりゃ‥あのままじゃ沈んじまうから助けないと‥」

「‥やっぱり、優しい人だ」

女子高生は優しく微笑んだ。

ドキューン!

「!!!」

その笑顔に衝撃が走った

(な、なんだ‥!?)

女子高生の笑顔を見た瞬間、
心臓を撃ち抜かれた
そのせいで動悸と目眩がする

フワッ‥

「寒いから、使って。」

いい香りがした。
そして首元が暖かくなる

「え‥え、」

「それじゃあね。」

そういってその女子高生は
去って行ってしまった

(!‥名前、聞きそびれた‥)

名前を聞きそびれたことに
悔しさを感じつつ、
首に巻かれた温かいモノを触る

「マフラー‥」

女子特有の甘い香りがする
先程の女子高生の笑顔が
脳裏によぎって顔が赤くなった

「‥‥‥っ、」

どうやら漫画のような
展開が俺には似合うらしい

でも、こんな漫画みたいな展開なら悪くはない。とりあえず、漫画のような展開なら次もまたあの子に必ず会えると思う。

その時を楽しみに、俺はハンカチを握りしめ、家へと歩き出した。


あくまでラブコメしませんか
次に会った時こそ、




ミツオ君夢です!
彼は私の中で完全にベタな展開が似合うキャラになってます

そしてちょっと原作4巻ネタが
練り込んであります

続編も思いついたら書こうかな

お題お借りしました^^

(02/24)

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