あなたの彼女に立候補!






「ねえ、としゆきくーん」

「なんだ」

夕日に染まる帰り道をゆっくりと歩く私ととしゆき。本来なら、としゆきは歩くのがもっと速いのだがこうして私の歩幅に合わせてくれている

「男子高校生ってさー」

「ああ」

「女子のどこに惚れるの?」

「‥さあ、よくわからんが性格とかじゃないか?」

「どんな性格の子?」

「優しい子とかじゃないか?」

「へえ、そういうもんなんだ〜‥んじゃあ、としゆきもそういう優しい性格の子が好きなの?」

「そうだな‥常識があって迷惑をかけなくてまともな奴なら俺はそれ以上求めない」

「゙女子高生は異常゙がある限りそれは無理な話だよとしゆき。」

「‥‥‥‥‥‥」

「てゆーかそんなハイスペック女子、この作品にいた?いなくね?」

「愚問だったな」

「彼女欲しくないの?」

「欲しいが‥その前に好きな相手すらいないからな。そこからだ」

「なるほどなるほど」

「そういうお前はどうなんだ」

「私?」

「やはりお前も顔がいい男を好きになるのか?」

「うーん‥私は特に顔は気にしないほうじゃないかなあ‥」

「そうか」

「だって私、その人の顔とかあんま見たことないし」

「そうなのか?」

「‥よし、決めたわ」

「なにをだ?」

「としゆきの彼女に立候補する」

「は?」

「好きな人もいないんでしょ?なら私にもチャンスあるよね」

「おい、待て‥」

「これから惚れさせるわ」

「愛‥、」

「マジでいくから。覚悟しといてね」

それじゃ、と言って唐沢と反対方向の道へと歩き出した愛。

「‥‥‥‥っ、」

唐沢は赤くなった顔を隠すかのように帽子を深く被り、自分の家へと歩き始めた


あなたの彼女に立候補!
絶対、振り向かせてみせるよ




唐沢夢ですがこれのジャンルは‥?
押せ押せヒロインです

続編も気が向いたら書こうかな

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

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