人生損する系男子






私はとしゆきの腕に巻かれた真新しい包帯を見る。血が滲む包帯はなんだかとても怖くて、私はとしゆきの腕から目を逸らした

「ばっかじゃないの」

「‥‥‥‥‥」

「まーた誰か庇って怪我するとか‥としゆき、学習能力ってモンある?」

としゆきがまた誰かを庇って怪我をした。これで何度目だ?‥本当に懲りない奴、

「お前には関係ないだろう」

「ほんと、人生損するタイプだよね。傷痕残るんでしょ?」

「ああ」

「もっと大事にしたら?自分の体」

「わかってる」

「‥‥ほんとかよ」

「お前に言われるまでもない。お前は自分の単位の心配をしろ」

「うっさい、話逸らすなコラ」

「今日はやけに不機嫌だな」

(当たり前だろう。好きな人が怪我したなんて聞いたら心配するに決まってんじゃん!大体、としゆきはみんなに優しすぎるんだよ!としゆきの優しさがどれほど私の胃腸にダメージを与えてるか知ってんのか!)

「愛」

「なに?」

「‥‥‥‥心配かけてすまん、」

「!」

「だが、俺は大丈夫だ。」

「‥‥あっそ、」

「怪我はいずれ治る」

「傷痕は残るけどね」

「‥‥‥‥‥‥」

「冗談。わかってくれればいいよ」


「‥‥‥‥ありがとな、いつも気にかけてくれて」


「なにか言った?」

「いや‥口うるさくなったな、と」

「今、としゆきが怪我してなかったら絶対にボディーブローかましてたわ」



人生損する系男子
でもそんな優しい君がスキ



唐沢夢でした!
私達のアイドル唐沢君です!
唐沢君もっと増やしたい
需要があるのか謎ですが‥←



(!)アニメ派の方注意!
以下、コミックのネタバレ有り

唐沢君の傷痕が凄まじかったんで
こういうのも有りかな、と
傷痕ってとても萌えますよね

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

(2/10)

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