(!)微裏 3P事後 報われない、無理矢理要素有り 苦手な方はご注意を。
「‥‥‥‥‥‥」
ベッドに横たわり、壁側に顔を向けて寝ている一人の少女。服は乱れ、普段は輝いている焦げ茶色の瞳も今は虚ろに揺れている。
「‥‥愛‥、」
「‥大丈夫か‥?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ベッドの淵に座り、少女を心配そうに見詰める二人の男。だが、少女はか細く息をするだけで返事はしない
「‥‥ごめん、でも‥」
「俺ら、ほんとに‥愛が好きなんだ‥言い訳にしかならないのもわかってるけど‥」
少女が横たわるシーツには小さな赤褐色が染みていた。それは今日、少女が大人になったことを明確に表していた。
「‥‥‥、‥」
そんな少女の体に金色の髪をした少年が優しくシーツを掛ける。眼鏡をかけた少年が水の入ったペットボトルを側に置く。
「‥‥ヒ、デノリとヨシタケは‥」
少女が酷く掠れた小さな声で少年二人の名前を呼んだ。
「私を‥抱いて、満足‥?」
そういって少女はようやく二人の方を見た。その頬には乾いた涙の跡。
「‥‥そ、れは‥」
「‥‥‥‥‥」
「私は‥二人がだいすきだった。」
「‥愛、」
「俺たちも愛のこと‥」
「でも‥もう、無理だよ。もう‥」
「!‥愛‥っ!」
少女が小さく呟いたのは拒絶の声。その声に少年たちは悲痛そうな表情をする、が‥自分たちの犯したことを思い出して口をつぐむ。
「‥帰る‥じゃあね、」
少女は辛そうに体を起こし、ベッドの下にある自分の鞄を持ち、部屋を出ようとした。
だが、その少女の腕を掴んで引き止めたのは茶髪の少年だった。
「放して、ヒデノリ‥帰りたい」
「‥‥‥‥‥」
そんな少女の声を無視して、少年は少女の腕を引っ張る。元々、体力など残っていない少女の体は呆気なく床に崩れ落ちた。
「‥いっ、‥なに‥?」
床に崩れ落ちた少女の上に素早く乗る茶髪の少年。その目は冷たく悲しげに揺れていた。
「お、おい!ヒデノリ‥!」
慌てて止めようとする金髪の少年に向かって茶髪の少年は自嘲気味に笑った
「どうせ‥もう戻らねぇんだ、それなら‥なら、いっそ‥とことん堕ちるとこまで墜ちてやるよ、」
少年の冷たく、悲しげな瞳からは涙が零れていた。
「ひ‥ヒデノリ‥」
「お前だってそう思うだろ?なあ‥ヨシタケ?」
「‥‥‥お‥れは‥、」
金髪の少年は少女を見た。少女の瞳からはもうあの日に戻れないということを示していた。
「‥‥っ、‥」
その瞳を見て、金髪の少年はぐっと拳を握りしめて少女の瞼にキスをした。
「そう‥だな。俺たちはどうせ‥もう、戻れねぇんだ‥なら、いっそ‥」
少女はそんな少年たちを見て、全てを諦めたように瞳を閉じた。
好きが招いた結果 もう二度と戻らない笑顔。
アンケートのヨシタケとヒデノリの3P的微裏ですが最高にバッドエンドですね。申し訳ない、ちょっと別バージョンも書いてみようと思いますのでどうかお許しください。
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