河原で始まった二つの片思い






「はあ‥どうしよう、」

私は文化祭の準備をしながら
一人、悩んでいた。

原因はある男性の存在

数日前、私は彼に出逢った―
北高生徒会のモトハル君

夕日に染まる川原で
寂しげに佇む彼を見た時から、
私の世界は彼一色になった

(は、話し掛けたい‥!)

文化祭が北高と合同で開催されると知って彼に近付くチャンスだと思った

だが‥元々、評判の良い彼は
四六時中、人に囲まれてて
遠目に見ることしか出来ない

そもそも、これはただの
私の一目惚れだ。
彼は私のことなんか、
存在すら知らないだろう‥

「あ‥あの‥」

「はい、なんで‥!?」

後ろから声を掛けられ、振り返った
だが、私は固まってしまった

(ももも、モトハル君!?)

あんなに焦がれていた
モトハル君が目の前にいる。
そのことに思考回路が
ショートしてしまい、
なにも考えることが出来なくなった

「すいません、ちょっと聞きたいことが‥あの‥」

「あ、ああ‥ええと‥その‥きゃああああぁああああっ!!」

私は気付けばモトハル君から
逃げるように走っていた

「え゙っ!?」



―屋上―

(なにやってんのよ私‥、)

せっかくモトハル君が
私に話し掛けてきてくれたのに
逃げるなんて‥っ!

私は打ちひしがれていた

「‥私って、ほんとバカ‥」



―生徒会室―

ガチャ‥

「お、どうだった?」
「話し掛けられたか?」

「‥‥‥‥」

「どうしたんだよ、モトハル」

「あんなに話し掛けたがってたじゃねーか。もっと喜べよ」

「‥‥‥話し掛けたら、」

「話し掛けたら?」

「逃げられた‥悲鳴上げて」

「「‥‥‥」」

「もう終わった‥」

「げ、元気出せよモトハル」

「‥は‥話し掛けたタイミングが悪かっただけだって!作業中に話し掛けたんじゃねえの?」

「!‥確かに、作業してた」

「ほら、だからだよ!」
「空気読めよモトハル〜」

「そ、そっか!そうだよな!」

「モトハルが河原で見掛けて一目惚れした子か〜。今度、教えてくれよ」

「狙うなよ!俺が先だからな!」



河原で始まった二つの片思い
両思いの2人が話をするのはいつ?



モトハル甘夢です^^
なんかモトハルは結構
うぶなんじゃないかと思いまして

少し書き方を変えてみました
改行多くてウザかったら教えてください

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

(2/8)

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