そんなこんなで光の見える方へ進んで行ったら、何故かどんどん幅が狭くなっていった。出口だと思われる光は、まだまだ遠い。なんという罠。 しかしまぁ、今更後には引けないのでとにかく進むことにする。ちゃんと進んでいるのかどうかはいまいち分からないが。 で、だんだん尋常じゃないレベルで狭くなってきて、これなんて無理ゲー?とか思いながら、苦しさのあまり半泣きで進むこと数時間。 ようやく光の中に出ることに成功した、 が。 「オギャー!オギャー!」 え、何?赤ん坊の泣き声? 「おめでとうございます!元気な男の子ですよ!」 え。 ちょっと待って。何がなんだか分からないのだけど…… とまぁ私がパニックになってるのを余所に、なんかあんまりよく見えないけど、いくつかの人影らしきものが慌ただしく動き回っている。で、何かふわりとした浮遊感を感じた途端、ドアップで人の顔(あんまりよく分かんないけど、多分女の人)に近付けられた。 そして。 「よく頑張ったね。生まれてきてくれてありがとう、私の赤ちゃん」 え? これって私に向かって言ってるの? だとしたら。 生まれ変わった、ということ? ……まだ、私は神様に見放された訳ではないみたい。 (第二の人生は男の子) |