――まぁそんなことより、だ。




現在、私は初めての事態に遭遇している。




なんていうか、締め付けられてるんだよね。こう、四方八方からぎゅうっと。

で、だいぶ苦しい訳だ。



どうにかして、現状を打破したいのだけど、如何せんこの場所の勝手が分からない。つーか、そもそもここって出口とかあるのか?



そんなことを考えていたら、ご都合主義と言わんばかりに頭上から光が差し込んできた。



――もしかして、ここから出られるのかな?



ここはここで、意外と心地よかった。が、もしここから出られるのだとしたら、ようやくこの暗闇ともおさらば出来るのかもしれない。
ただ、ここを出てどうなるのかが分からない。もしかしたら、今度こそ『私』は消えてしまうかもしれないのだ。


最も、私には選択する時間は無さそうだが。私が今いる空間は、どんどん狭くなって私の身体を締め付けてくる。もう考えている余裕はない。



私は、無我夢中で光の方へと進んで行った。



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