そして迎えた、試合当日。試合日程としては、初日がブロック別リーグ戦、翌日が入れ替え候補同士の試合だ。
ちなみに、入れ替え試合の相手は完全ランダムの一発勝負らしい。わぉ、シビア。





あ、そうそう。

気になる初日の試合結果だけどもね。















はっきりいって、圧勝でした。

なんていうか、試合にすらならなかったと言いますか。私もまさかここまで差が出てたとは思わなかったんだよ。熱いバトルを期待してた人、本当にごめんね。


あと謙也、君には土下座しても謝りきれない気がするよ。








「……なんちゅーか、完封やったな」


「……おん」



本当に、今までの私たちの努力って何だったんだろうね。





「ま、まぁ明日は経験者組との対戦や。この調子で頑張りぃや!」


「おん、任せとき!」















で、明日も頑張るでー!なんて燃えながら、次の日を迎えた訳だけども。







「……嘘やろ」


「白石……」














これがまた、普通に勝ってしまったわけですよ。
カウントは6‐2と、2セットは取られてしまったのだけれども。

いや、勝ったことに関しては自分でもめちゃくちゃびっくりしてるんだけどね。




とはいえ、経験者組ってかなり層が厚いし、今回対戦した相手はその中でも最下層レベルな訳でして。やっぱり道のりは長いよ。

ちなみに謙也は経験者組の中でもトップクラス。今回のリーグ戦でも一敗しただけで、ほぼ無敗だったらしいし。










「まさか、ほんまに勝ち抜くとはなぁ……」


「なんや、信じとってくれへんかったん?めっちゃ傷付いたわ」


「いやいや、白石ならやってくれるて信じとったで!」







なんとも嘘臭い台詞だが、ここは素直に受け取っておこう。



それよりも、入れ替えってことは明日から練習メニューがガラリと変わっちゃうんだよねぇ。







……ついていけるのかな、私。





(また一つ、大きく前進)


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