さて、長々といろいろと語ってきた訳だが、実は現在私がいるのは入学式の会場の真っ只中だったりする。


私はというと、教頭の話が始まった途端脳内世界にトリップしていた。前世ではこうした話の時はすぐに居眠りしていたのだが、今の私は何でも完璧にこなす白石蔵ノ介。両親が見ている手前、うっかり眠ることも出来ずに、時間を有効活用するためにこうして語っていた訳である。






……え?酷い?

何のことか全然分かんないよ。






それに、色々考えている内にだらだらと続いていた教頭の話もようやく終わったらしい。次はいよいよ校長先生の話だ。


また長い話でも始まるのかと身構えていたら、校長は壇上に上がるなり、なんだかよく分からないギャグをかましてきた。反応に困った私が周りを見渡すと、何故かみんな大爆笑していたので、とりあえず私も笑っておこうと思う。


何が面白いのかは、さっぱり分からないけれども。








(新入生代表の挨拶は、やっぱり緊張した)



[ 13/57 ]

|TOP|


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -