少し長くなったが、以上が私のテニスに対する思いである。


テニスをしたかった。だけど、その後の人生と天秤にかけたら続ける勇気がなかった。

まぁ、結局諦めきれなくてその結果、誰も治せないなら自分で治してやろうと医者を目指すこととなったのだが、それはあくまでも余談である。






という訳で、またこうして再びテニスを始めることが出来るのなら、是非テニスの強い学校で部活をしたいと思ったのだ。




それと、もうひとつついでに報告することがある。


それは、私が入学前に悩んでいた、自分の存在についてだ。



そのことについて考える内に、私はある一つの答えに行き着いた。









それは、私がテニスをするのは決して私が白石蔵ノ介だからなのではなく、私自身がテニスが大好きだからだということ。






植物(最近ではやはり毒草にもはまってしまった)が好きなのも、健康に気をつかうのも、私が『白石蔵ノ介』だからではない。ましてや、『前世の私』だからでもない。




“今の私”が好きだからなのだ。





確かに、私が自身の知らぬ間に白石を意識している可能性は否めない。だが、今の私は『前世の私』とも『白石蔵ノ介』とも異なる、新しい自分なのだと。



そういう結論に至ったのである。



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