瞬きに消えてしまう幻のような物だけれど、掛け替えない人達に贈る、彼女が出来る精一杯の甘美な幻影。


「お誕生日、おめでとうございます。跡部さん、忍足さん、柳生さん。それから……手塚さん」


甘くほろ苦いケーキとともに贈られたプレゼントは、極上の美酒(スウィーツ)。
微笑みとともに手向けられた祝福が、フワリと甘い香りを纏った。






◆◇◆◇







甘く、爽やかに、そしてほろ苦く。
この世に生まれ、俺と出会ってくれた貴方たちへ。
俺が出来る精一杯の祝福を。
濃いめのアールグレイにレモンを添えて。
主に出会えた子たちをお供に。



HAPPY BIRTHDAY

My treasure's

My Dearest………






END





→後書き

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