途端、関を切って零れだした涙。
殺人犯に人質に取られたのだ。
その恐怖は尋常ならざるだろう。
思わずその涙を拭おうと白石が手を伸ばせば、しかしソレが届くより早くリョーマの体が攫われた。
強引に腕を引き、リョーマを抱き寄せたのは、手塚。
伸ばした手が宙を彷徨うハメになり、白石がジトリとした目を向けるが手塚は何処吹く風。
泣きじゃくるリョーマを胸に抱き、侮蔑も露わな瞳を、栗本へと投げ付けただけだった。




2ー4
END


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