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もしも私が、はじめて出会ったのが救世主のあの子ではなくゲーデだったとしたらとたまに考えてしまう時がある。一緒に世界を滅ぼしていたのかもしれないとか。一緒に二人ぼっちの世界を築いていこうと口に出していたのかもしれないとか。そんなことはどうでもいいと今出会ってきた色んな人は言うかもしれないけれど、私はたまに考えてしまう。本当にたまに。でも、真剣に。



「 お姉ちゃん? 」

「 ! 」



その目を見ながらそんなことは言えない。言えないのだけれど、余計に考えてしまうのだ



「 …んーん。なんでもないよ 」



本当にこの世界の幸せの形はこれでよかったのかとか。



「 ほんとうに? 」



どんな形であれ、ゲーデであろうとこの子にであろうと嘘をつきながら生活する私のこの生活の形でさえもどこか歪んでいるのだと考えてしまいそうなこの私の



「 本当 」



この世界での形に
( そして何度目かの嘘をつく )
( 君が傷つかないためになのか )
( 私が傷つかないようにか )

13/0616.




ありがとうございました。




aaaa
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