稲妻SS | ナノ

聞き上手かっこわらい




「それでね不動くんっ」
「…」
「聞いてんのかコラ」
「…ハイ」
「そう?でねっ円堂くんがねっっ」


あぁ、この拷問はいつまで続くんだ。

2時間くらい前に基山に捕まってからずっと円堂がどーのこーのと語ってやがる。うぜぇ。

しかも相槌を打たないとスッゲェ顔して脅してきたり必殺技の餌食になるから大人しく聞くしかねぇ。うぜぇ。

っつか何で俺に言うんだよ。緑川とかでいいだろ。


「で、円堂くんにね、まもまもはどうしてそんなに可愛いの?って聞いたんだよ。そしたら「まもまもって誰だ?俺アイドルとかよくわかんねぇや」って苦笑いで言われちゃってね、わかりやすいように、円堂守っていう俺だけのアイドルだよ…☆って言ったら「俺とおんなじ名前だ!」って…あまりの可愛さに涙と咳が止まらなかったよ」


ただ円堂がアホなだけじゃねぇか


「他にもあるんだよ!円堂くんってばカテナチオカウンターが言えなくて、ずっとカテラチロコレンターって言っててさあ!鬼道くんは悶えるのをこらえるために唇噛みすぎて血がダバダバ出るし豪炎寺くんは何かノートに書いてたし、俺は俺の\バキューン☆/が暴れ出す寸前だったね」


下ネタかよ


「そして思ったんだ。もうこの人と結婚するしかないって…」


何が決め手だったのかサッパリわかんねぇ


「ああどうして円堂くんはこうも俺を虜にしてやまないんだろうね!そう、初めて出会ったあの日から俺の心は奪われ、ついでに俺のハジメテも奪ってはくれないだろうかと考えたところで気付いたんだ…。俺は彼に抱かれたいのではなく、抱きたいのだと!愚かだよね、神にも勝る清らかさと愛らしさ、そして何より心の強さを持つ円堂くんをこの手で汚したいなんてさ。こんなただの宇宙人もどきの俺なんかには一生叶わない夢だよ。贅沢は言わない、ただ円堂くんは存在してくれているだけでいいんだ!円堂くんが振り向いてくれなくても俺は生きられるけど、円堂くんが存在しなかったら俺は死んでしまうからね。そもそも俺は円堂くんと巡り会うためにこの世に生を受けたんだと思っていたんだけど、どうやら違ったみたいなんだよ。ただ巡り会うだけなら出会った瞬間ハイさよならでいいだろう?そうじゃないんだよ。俺は円堂くんと共に生きるために生まれてきたんだよ。…なんて、お子様な不動くんにはまだ分からないかな?ふふ…」


うるせえよ誰がお子様だ。ってかねみぃよ。どうでもいい話を延々と聞かされて起きてられるほどイイ子ちゃんじゃねーんだよ。もう夜中の3時だぞ。寝かせろよ。明日7時から朝練って分かってんのかコイツ。


「結構話しこんじゃったね。そろそろまとめに入るよ」


まとめとかあんのかよ


「つまり円堂くんは可愛くて格好良くて頼りがいがあってでもおっちょこちょいなところもあって俺がついててあげなくちゃ駄目でマイスウィートハニーエンジェルな俺のお嫁さんってことかな」


後半願望じゃねーか
しかも別にまとめじゃねーし


まあいい。これでやっと寝れるぜ。あばよ基山。お前とはもう一週間くらい話したくねぇや。


「話が終わったんなら俺はもう寝るぜ。」


無理やり基山の部屋に連れ込まれて寝ることもできなかった俺は、さっさと自分の部屋に帰ろうと腰かけてたベッドから立ち上がる。

背後から「じゃ、感想文は明日の朝提出ね」とかふざけたことが聞こえたがそれは無視して出て行った。




翌日、感想文を書かなかった俺に対して基山がマジギレし、一日中パシリにされただなんてあるわけn…あ、あるわk、あるわけねーだrrrr



「不動く…ハゲ。さっさと円堂くんと同じ種類の靴買ってきてよ」
「ハァ?ふざけんなよンなモン自分で行きゃぁいいだ…ヒィッ!?」
「行ってきて く れ る よ ね ?」
「チクショー!!!!!」




‐‐‐‐‐
愛する木戸川さんからのリクエストで「いかに円堂君が可愛いか、どんなに円堂君が好きか、どうして円堂君は(ryを不動さんに一方的に語るうざいヒロトさんと可哀想な不動さん」でしt…あれリクエストと若干違う気が(ry
しかももはや小説じゃないねこれ!あばー!!すみませんでした以下コメレスっ(逃

こんにちはー!お久しぶり!
木戸川さんはいつ見ても通常運転で素敵ね^///^← お祝いもありがとうございますすすー!!

木戸川さんからのリクエストとか私これもう全裸で書くしかねぇな…って思ったけどそれじゃただの変態なのでパジャマで書きました!!いえい!!そんなこんなで素敵なリクエストありがとうございましたー!


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