ヒロトと春奈

「音無さん、例の…」
「はい!バッチリですよぉーっ!」

昼休み、昼食をとった後ヒロトと春奈は人気の少ない廊下のすみで、ある取引をしていた。それは。

「はあああんこの円堂くん可愛すぎいいィィイイイ!!!やだあああもう守が可愛すぎて生きるのがつらいいいいいいい!!!!」

「ふふふ…ならヒロトさんこっちの写真はどうです?」

「え…ワッヒャあああああ!?くぁwせdrftgyふじこlpおぼxjtpぷぇbglm:ぴrvッばううう!!」

そう。春奈が円堂を盗撮…いや、隠し撮り…げふん、撮影…そう、撮影した写真を基山に渡していたのだ。
元新聞部なだけあって彼女の写真の腕は確かで、基山は前からその能力を買っていた。そこで、ある取引を持ち掛けていたのだ。

「で、ヒロトさんのほうも用意してありますよね?」
「はあ…はあ…勿論だよ…。これ、どうぞ」
「うふふーありがとうございますっ」

ヒロトが円堂の写真と引き換えに渡したのはイナズマジャパンみんなのプライベートショットだ。脱衣所で着替えているところやベッドで腹を出して寝ているところまで、ほぼ全員分の写真がある。

この写真の使い道を春奈に聞くと、グッズにして販売したり写真集にしてこちらもやはり販売したりするのだそうだ。(円堂の分はヒロトが買い占めている)

「音無さん本当にありがとう。くれぐれもこのことは秘密で…」
「大丈夫です!私、誰にも言いませんから!」
「そうしてもらえると助かるよ。じゃあ、俺はこれで」
「ハイ!私も失礼しま〜す」

そのとき春奈の手から一枚の写真が落ちたが、ヒロトも春奈も気付くことなく立ち去っていった。そして数分後、たまたま通り掛かった不動が写真に気付きヒョイと拾いあげた。

「ああ?誰だよこんなとこに写真落としてんの…は………ウワアアアア!!!!」

そこには、大号泣しながらクラ○ドを見ている不動の姿が写っており、不動は勢いよくそれを破り捨てて叫びながら烈風ダッシュで部屋に飛んで入って行った。


→追記

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