私、これでも真面目なんです。


「原田先生ええええええええ!!!!」
「おお、どうしたみょうじ」
「私、やります!実行委員!!」
「何だ?内心上げようって言うのか?」
「む、そ、そう言う訳じゃなくて!」


というわけで。


「んじゃ、立候補っつー事でこのクラスの実行委員はみょうじでいいかー」
「はーい!僕、みょうじさんじゃ心配なので副実行委員やりまーす!」
「おおー助かるぜ吉田、ありがとな」
「(ぬおおお信頼されてねええええ)」


私、みょうじなまえはこのたび体育祭実行委員になりました!
はい拍手ー!


「まあ早速だが、今日の放課後会議あるから遅れんなよー。ああ、ちなみに担当は俺だ」
「マジか!あたしもやれば良かった」
「ナマエ…」


+++


これで晴れて私も活躍できるわ!と喜んでランチタイムを迎えた訳ですが。


「ああ、なまえちゃんも実行委員なの?奇遇だなあー、僕もだよ」
「何だって」
「だから、僕も実行委員だから。これでなまえちゃんと一緒にいれる時間が長くなるね」
「………え」
「なぁに、そのあからさまに嫌そうな顔は」
「や、やや、だって!」


総司先輩が実行委員だという事は他クラスの実行委員はほぼファンクラブの女子だろう。その女子生徒の前で堂々と総司先輩、だなんて呼べるはずがない!


「そんなこと気にしてるの?ははっ、相変わらずだねなまえちゃん」
「結構気にすると思うんですけど…」
「大丈夫だよ。もしそんな下らない理由でなまえちゃんを傷つける人がいたら、僕が容赦しないから」
「そ、それは…」


私、総司先輩の彼女でもないんだけどな……



来たれ!体育祭☆



(遊びの対象でしかなかった君が、)
(一瞬表情を曇らせただけで)
(揺らぐ僕の心は、何?)



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