星屑ラバー
「ユラ……愛してる」
彼はそう言って微笑った。
確かにそれは、ヨウスケの言葉だった。
「何故こんなにも多くのものを失ったのに、それでも争いは続くのかしら……」
『そりゃぁ、戦う理由があるからだろ?』
「……貴方には聞いていないわ。フェル」
その貌だけを遺して、ヨウスケは青の世界から消えてしまった。
戦う理由と共に、全てをフェルに委ねて。
赤に抗う術を無くし、親友までも失ってしまったから。
彼が信じていた教官すら、ここから消えてしまったから。
『ユラ、あいつは自ら望んで俺に容れ物を譲ったんだぞ』
「分かってる」
優しい声も、瞳も、体温も。
過去の幻になっていく。
不器用な彼の全てを、
あいしてたのに。
「……、こんな世界、壊れてしまえばいい……っ」
それが不可能なら。
だれでもいい。
臆病な私の世界を
どうかぐちゃぐちゃにこわして。
貴方のいない世界はすべてが虚ろにみえるの。
――――――――――
何が書きたかったか謎。srx〜STARDUST LOVERS〜のヨウスケの曲聴いたノリの産物。
(11/11/04)
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