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第三十四話「中心」
これから、進んでいくこの世界のなかで。
私は、なにができるのだろう。
なぜ、ここにいるんだろう。
その問いかけばかりが、心を廻る。
元の世界となにも変わらない、青い空と海。
目映い太陽。
淡く光る月。
鮮やかな花ばな。
生き生きと輝く草木。
目を閉じれば聴こえる。
笑うみんなの声。
彼らの奏でる、メロディ。
瞼の裏に浮かぶ。
大切な人たち。
そして、
あのひとの姿。
(12/10/26)
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