Have a try?


「憎い。カッポォが憎い」

「……は?」


わぁ。
幸村が。あの“神の子”とか呼ばれてる幸村が、キョトン顔だ。
信じられない。

いや、多分信じられないのは私の発言の方なんだろうけど。


「クリスマスが近くて浮かれる気持ちは分からなくもないよ。でもさ、あっち見てもこっち見てもカップルばっかりで…もうウンザリなんですよ私は」

「…あぁ。…フフッ、そういうこと」

「ハイそこ!笑わない!」


別にね、彼氏がいないからこういう発言してる訳じゃない。

いやまじで。


「一人でクリスマスが嫌なら俺と付き合ってみる?」

「いや別に彼氏が欲しいとかそんなんじゃ………っえぇぇえぇ!!!?」

「冗談」

「!!」

「っていうのが冗談」

「!!!」


彼ほど人を弄ぶのが上手な人はいないだろう。

狼狽えてる私を尻目に、いつも通りの微笑みを称えて彼は言った。


「大好きだよ。俺の彼女になってくれないかな?」


それはまるで魔法の言葉。



そうだ。お付き合いしてみよう!






――――――――――
超みじけぇの書きたくなったので。
誰で書いてもよかったけど…そこはやっぱり神の子で。
(10/12/25)

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