Have a try?
「憎い。カッポォが憎い」
「……は?」
わぁ。
幸村が。あの“神の子”とか呼ばれてる幸村が、キョトン顔だ。
信じられない。
いや、多分信じられないのは私の発言の方なんだろうけど。
「クリスマスが近くて浮かれる気持ちは分からなくもないよ。でもさ、あっち見てもこっち見てもカップルばっかりで…もうウンザリなんですよ私は」
「…あぁ。…フフッ、そういうこと」
「ハイそこ!笑わない!」
別にね、彼氏がいないからこういう発言してる訳じゃない。
いやまじで。
「一人でクリスマスが嫌なら俺と付き合ってみる?」
「いや別に彼氏が欲しいとかそんなんじゃ………っえぇぇえぇ!!!?」
「冗談」
「!!」
「っていうのが冗談」
「!!!」
彼ほど人を弄ぶのが上手な人はいないだろう。
狼狽えてる私を尻目に、いつも通りの微笑みを称えて彼は言った。
「大好きだよ。俺の彼女になってくれないかな?」
それはまるで魔法の言葉。
そうだ。お付き合いしてみよう!
――――――――――
超みじけぇの書きたくなったので。
誰で書いてもよかったけど…そこはやっぱり神の子で。
(10/12/25)
[ 119/202 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]