流れ星キラリ




「あ。忍足」

「お。黒河っ、すまん!今急いでんねん!!」



彼はいつも全力で走っている。


その足を止めやしないけど、まともに話が出来ないのはどうかと思う。










「ねぇ、白石もそう思わない?」


「黒河、……急に「そう思わない?」て言われても何の事か分からへんわ」

「忍足のあのスピード感、あの子にそっくりじゃない?って話」

「……あの子?」




「エリマキトカゲ」




「ぶふぉっ」

「白石!!授業中やぞ!!」


イケメンが激しく噴き出すトコとか生まれて初めて見たわ。

白石は生物の教師に一言謝ってから、すぐに此方を向く。


「ちょ…っ、黒河!自分、どんな顔してエリマキトカゲて……っ!」

「えー?似てない?あの金髪とか特に」

「エリか?!エリの部分か?!!」


白石、シャーペン持つ手が震えてんだけど。


「……っあかんわ、俺、次に忍足見たら絶対笑う自信ある」

「言っとくけど愛ゆえだからね。ラブだからね」

「エリマキトカゲを?」

「主に忍足の方ね」


ニッコリ笑ってみせると、一瞬キョトンとされたけど。

どうやら意味は通じたみたい。



折角テニス部の部長なんだから、協力してもらわないと。


「まずは長話をするとこからだけど」


さて、私の恋の行方は如何に。

なんて。


 ―――……。


「あ、白石!今日の練習のことやけど……」



「ぶふぉっ」








――――――――――
突発もの。噴き出す白石を書きたかっただけ(ぇ)
(11/08/29)


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