そんな気分
「……真田ってさ、幾つになったらムスコを出陣させるんだと思う?」
「「「ぶぶふぁぁぁぁ!!!」」」
「ちょっ、ブン太いまパン屑飛んだ!」
いや、俺らのマネージャーどうした。
昼休み、ジャッカルに昼飯たかってその流れで屋上に来たら、何故か仁王とテニス部マネの黒河がいた。
真剣に話し込んでるのかと思えばクロコダイルとアリゲーターの違いについてとか、限りなくどうでもいい内容のトークで盛り上がってるし。
そんな二人と合流して昼食べ出した直後に、さっきの問題発言だ。
仁王ですらパックジュース噴いたぞ!!
黒河はフツーに可愛いし、話してて超面白いんだけど……まぁ、その……下ネタに対する恥じらいなんかは一切ない。
「だってアイツって恋愛に対してお堅いじゃない?まぁ彼女いなくてもスることはデキるけど、仁王みたいに」
「真っ昼間から手厳しい意見じゃのぅ……」
「つっこむトコそっちじゃないだろ?!どっちかっつーとカタカナ表記のほうじゃね?!!」
完全に固まっちまってるジャッカルは放置して淡々と会話を続ける二人に必死で迎撃を試みる。
黒河がまんまるの瞳をコチラに向けた。
「真田を心配してるの。大事なムスコが使い物にならなくなったら困ると思って」
「完全に余計なお世話だろぃ」
「ここぞと云うときに出陣出来ませんでした、とかなったらどうするの……!!」
「いや真顔でなんの心配してんだよオマエはァァァァッ!!!」
つーか何で飯時にわざわざ真田のムスコトークで盛り上がんねぇといけないんだ。
「黒河は真田のムスコがそんなに気になるんか」
「正確には、アイツがいつまで童貞なのかが気になる」
「伏せろよ!せめて具体的単語は隠せ!!」
そろそろ泣きたくなってきた。
霞む視界の中で、こないだ笑顔で黒河の下ネタトークに応えてた幸村君の姿が過る。
「ところでテニス部のみんなのムスコ比べは済んだの?」
頼む。
誰か神の子召喚してくれ。
――――――――――
立海でギャグ書こうとしたら下ネタしか出てこなかった……すみません
(12/9/19)
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