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満面の、屈託のない笑顔で。
まっすぐではっきりとした言葉と今まで関係してきたどの女性よりも綺麗で可愛らしい笑顔に見とれジタンは数秒動きを止めた。

「どうしたのジタン?」
「いや、うん…はは、ありがとう」

照れくさそうに笑いジタンはお返しとばかりに最高の笑顔を見せて言う。

「さっきのは、オレもほめたんだよ。 ダガー、最初の頃よりもずっと魅力的だぜ」

この笑顔と言葉はガーネットだけに向けられたもの。
他の女性には見せたことのない最高のもの。

「…嬉しい」

顔をほころばせて素直に嬉しそうな微笑みを浮かべるガーネットにジタンは体中の熱が上がるのがわかった。

(やっぱ可愛いなー…)

この純粋さにこの笑顔。
こんな女の子は初めてで。
そして、天にも昇る気分になるほど嬉しくなる言葉を言ってもらったのも初めてで。

ジタンは胸の奥が熱くなるのをじくじくと感じる。
自然と口元が緩みガーネットに笑いかければ、彼女も優しい微笑みを返してくれた。


この気持ちを特別と呼ぶにはまだ早いけれど。

君のくれた一言が


誰よりもオレを強くする
誰よりもオレを嬉しくさせる



君の宝石のような輝きを持つ笑顔が




いつかオレ一人だけのものになれば良いのに





Fin


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