FF8小説 | ナノ

緑と岩に囲まれた自然的で穏やかな村。
スコール達は村長に命じられた通り石探しの手伝いをしていた。

「次は命石ってやつだよね〜?どこなんだろうねえ」

セルフィが辺りを見渡しながら石らしきものを探す。

「命っていうからには…水のとことかかな?」

続いてリノアが蛙が座る岩をつついてみる。
しかしどうにもそれらしい石は見つからなかった。

「見つからないんじゃ…村の入口の専門家に聞くか」

捜索を始めてすでに数十分が経った。
スコールは早めに切り上げたいが為、楽な方法を提案した。
しかしその考えにリノアとセルフィが猛反対する。

「えーここまできたら自力で探そうよ。宝探しみたいで楽しいじゃない」
「そうそう!ここでヒントもらっちゃったらあたし達の努力台無し〜」

スコールは二人の必死さにいつものポーズを取ってため息を吐いた。

「(そんなこと言ったって見つからないんだからしょうがないだろ。早く貰うもんは貰って先に進みたいんだ)じゃあどうするって言うんだ」

苛立ち気味のスコールにリノアが焦りながら言う。

「ん、と…とりあえず命っぽいとこを徹底的に探すの!絶対見つかるはずでしょ?」
「じゃあその命っぽいとこってどこだよ」
「う…」

確かに今のところ全く目処が立っていないし、このまま探して見つかるという保証も有るわけではない。

「でも、でもでもまだ探してないところたくさんあるし、やってみないとわからないよ?」

リノアの粘り強さにとうとう押され切ったスコールは、二度目のため息をついて降参した。

「……勝手にしろ」

スコールは一人足を進め先を歩いて行ってしまった。

「…怒っちゃった、かな?」
「さ〜?はんちょほどわかりにくい人いないしねえ」

残された二人は首を傾げつつ石探しを再開した。



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