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…まだまだ未熟だな〜俺。
「まっ!そうならないように強くなるしかないよな!!」
そんな俺の雰囲気を察してか、今度は鴻がバンバンと俺の背を叩く。

「うごっふ!」
咽た。
「痛てぇよ」と、俺もニカッと笑う。
「さてっと!そろそろ行くか〜」
ぐぐっと伸びをして鴻は軽く身体を解し、俺も並んで大きく深呼吸をする。

周囲の空気が、凛とした。



恐怖に襲われても、きっと助けに来ないと誓って

(―――でも、そう言うお前は必ず助けに来るんだもんな〜、敵わねぇよ、本当。)






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