QLOOKアクセス解析リアル | ナノ

2014.06.10.Tuesday


「木吉先輩」
「ん?どうした?」
「お誕生日、おめでとうございます」
「俺の誕生日知ってたのか!うれしーなー!」

そう言って笑う木吉。キツい練習の後だというのに、疲労した様子は全くない。
白椿は木吉の笑顔を見ながら、少し口元を緩めた。喜んでもらえてよかった。誰かの誕生日を祝うことが久々だったため、喜んでもらえたのは純粋に嬉しかったのだ。

「先輩のおかげで、またバスケにもう一度向き合えました。先輩は私にとって、大切な人なんです。だから、誕生日プレゼント、少し待っててもらえますか?」
「どういうことだ?別にプレゼントなんていいぞ?祝ってもらえただけで嬉しいし」
「いえ、贈らせて欲しいんです。全国優勝を」
「…! はは、白椿らしいな!楽しみに待ってるから、たのしんでこーぜ!」
「はい!」

頭をぐしゃぐしゃと撫でられて、白椿は少し暖かい気持ちになった。木吉の大きな手は、いつだって暖かくて頼もしい。
ああ、この手で私は守られて、導かれてるんだ。改めて思い、木吉の偉大さを感じた。
木吉先輩、お誕生日おめでとうございます。もう一度口に出して、白椿は笑ったのだった。


ーー
本文のちょっと先です、ネタバレっぽい感じですみません…。


01:11|comment(0)


|

[戻る]


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -