「あーあっつい」


太陽が照りつく。あっついってもんじゃない。
仕方なくペットボトルの水をがぶ飲みしてなんとか紛らわそうとする。無駄だったけど。


「こらーっ!」


大人の男の声がした。
まあみなくともわかるが、駐在さんだろう。あいつらまだやってたのか、花火事件?で終わったものかと思ってたけど。


「ぎゃははは」

「見たか駐在のやろー!」


満足したらしい野郎達の声も聞こえた。あんたらいちいち声おっきいよ。


「お、苗字!」


声に振り向くとアロハシャツと短パンがトレードマークの太陽みたいな笑顔。
ニッコニコとこちらにブンブン手を振り回してる。


「おっすママチャリ、てっきり花火大会ので終幕ついたかと思ったよ」

「なに言ってんだおれらの全面戦争はあれくらいじゃおさまらねーんだよ」

「イタズラごときになに誇ってんだか」


まるで子供が「テスト100とったよ!」ってお母さんに報告する感じ。ぶっちゃけくだらなさすぎて褒める気にもならないが。
まあ…


「あんた笑うと可愛いよね」

「まあなーあっはっは…っては!?」


おっと口にでてしまった。


「お、おま、おまっ!?おお男にかか、かわ、かわかわとか」

「日本語を喋れ」


それはさて置き、と話をそらして見る。コイツ馬鹿だからすぐノるのよね助かるわー


「おばさんアイスクリーム上達した?食べに行こうよ」

「え!?いや、あの」

「いいじゃんあたしがおごるから、今駐在さん見ないうちに走れ!ママチャリ!」

「えー…」


どもるママチャリの補助席に跨り二人乗り。青春みたい?アホか。


「あんたさあ、一回駐在さんの奥さんに一目惚れしたってマジ?」

「な…はあー――――!?な、なぜそれを…!」

「西条くんの入院お見舞いに言ったら爆笑しながら聞かされた」

「あいつらぁ…!」

「なんで惚れたヤツの聞かされたくない恋バナ聞かなきゃなんないのよ」

「え?」

「なんでもない、ほら、前みろ!」

「ってえ!」



@そのくらい気にしない
(青春、してる?)


僕た/ち/と駐/在さんの7/00日/戦争

市原くんかわいいよ市原くん(^p^)ハアハア




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