なんだ、なんか、視界が、銀。


「…おい」

「いだだだだだちょっ、名前ちゃん髪はやめて掴まないで」

「なんでこんなことになってる30字以内に答えろさもなきゃ毟る」

「うん、わかったから、わかったからとりあえず落ち着け30字以内とか無理「はいごーぉ」いだだだだだだ!!ハゲるハゲる!ミシミシいってる!!」

「ミシミシ言わせてんだよなんでてめえ私の布団中にいんだよなんで私の上にいんだよそもそもなんで私んちいるんだよさっさと退け出ていけ堕ちろそして巡れ」

「え、六道くん?パイナポーくん?」

「人間道」

「いだだだだだだだ!!消される!ウォーミングアップで消される!!」

「離せパー」

「せめて天パーって言って!
銀さんがパーみたいだから!!」

「下半身パーにされたくなかったらさっさと退け」

「下半身パーっておぅわあ!!
おま、足蹴は無しだろ!?」

「銀時、二度はないぞ」


声を低くして言った。
そしたらちょっと眉間にシワ寄せられた。なんでお前そんな顔すんだわたしがキレそうだっての。


「お前こそ恋人ほっぽって正月まで仕事ってどういう了見ですかコノヤロー」

「あんたそれふまえてわたしと付き合ってんじゃないの?
わたしがいなくたって」

「そういうの止めろって言ったろーが」


銀時の声が低くなった。
なんかコイツに説教されるとかちょっと屈辱だ。


「はあ、お前さ…ああもう」

「なに」

「なんで命張ってる手前の女、独りにしなきゃいけないんだよ」

「…」


ああもう、馬鹿だ。


「…ごめん」


誰が?どっちもだよ馬鹿。


「で、それとこれとどう関係あるんですかさっさと退けって」

「ん、まあまあ」

「まあまあじゃないって、おい!」


コイツ、手前掴みやがった!!


「銀さんを寂しくさせたオシオキってことで」

「なにがオシオキだ…馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!やめろ近い近い!」


バタバタ暴れるもガッチリ組み敷かれて動けないってかなんなのホントなんなのこのパー!?


「顔赤いぜ名前ちゃん?
あーヤバいヤバいマジ可愛い」

「ざけんな天パー!ホントにシメるぞ!!」

「ハイハイハイハイ、ちゃんと抱きしめてあげるから」

「やめろやめろやめろ馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿」


ば、とういうところで口付けられた。一瞬視界が真っ白になってそしたら耳がいきなりくすぐったくなって、


「愛してる」


めったに聞かないが言葉が耳に入って熱くなって、くらくらして、

ああ、もう、


@なんて色気のない口付けでしょう!
(わたしもだよコノヤロー)


とどめの一言。

就職先が真選組だったらいい。




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