エイプリルフールの段 現パロで「エイプリルフール」それぞれ。(勘三竹仙留小) 季節違い?細かいことは気にするな! ●勘右衛門のバヤイ● 「勘ちゃん勘ちゃん、あのね。別れたいんだけど」 「え?」 「(ふふっ、驚いてる驚いてる。勘ちゃんの驚いた顔可愛いなー!)」 「―――へえ、そう…」(ニコニコ) 「……(あれ?なんか空気が重たくなったような…)」 「ねえ女主、いつから別れたいって思ってたの?」 「え!?(やばい、追求されるとは思ってなかった…!)」 「ねえ、いつから?」 「えっと…あの、………その…」 「それとも別に好きな人ができたとか?」 「そ、そうそう…。そうなの…ごめんね…。(な、なんか勘ちゃん怖い…)」 「ふーん、そうなんだ。あはは、気づかなくてごめんねぇ!ところでそいつって誰?どこのクラス?っていうか同じ学年?もしかして先輩とか?」 「………」(怖くて顔面蒼白中) 「おーい女主ー、聞いてるー?」 「…ご、ごめん勘ちゃん…。嘘、なんです…」 「嘘?何が?好きな人ができたってこと?」 「い、いえ…。別れたいって話がです…。(怖い怖い笑顔怖い!)」 「あ、そうなの?え、何で嘘ついたの?俺こういった嘘大嫌いなんだけど」 「(笑顔こわー!)ご、ごめんなさい!」(逃げようとする) 「うん、でも女主謝ってくれたし許してあげる。―――で、どいつが好きなの?」(手首を掴んで逃亡阻止) 「す、好きな人もいません…。勘ちゃんが大好きです…!」 「へー…、それも嘘ついたんだ…」 「(痛い痛い痛い!手首が痛い!でも心臓のほうがもっと痛い!)」 「そっか、―――じゃあ女主、今日一緒に帰ろっか!帰りにミスド寄って俺んちで食べようよ!」 「………あ……え、……(どうしよう!絶対ヤバい展開になるのが解る!)」 「今安いからたくさん買えるね!」 「あの…きょ、今日は委員会があるから…」 「いつもみたいにここで待ってるよ。終わったら迎えに来てね」 「…いや…、委員会の子と一緒に…」 「その子が一緒でも俺は構わないよ?」 「……今日は一緒に帰れない…ごめん、勘ちゃん…」 「何で?いつも女主と一緒に帰ってるのに何で今日だけダメなの?その子も一緒で俺は構わないって言ったじゃん」 「………か、勘ちゃん」 「なぁに?」 「許して下さい」 「あはっ!許すわけないじゃん!」(とびっきりのいい笑顔) 勘ちゃんは許しません ●三郎のバヤイ● 「三郎、この漫画面白いね」 「だろう?とは言っても、私も八左ヱ門から教えてもらったんだがな」 「八左ヱ門は漫画に詳しいよね。特にスポーツ系」 「熱血だからな。私には理解できんが、漫画のセンスは認めてる」 「なんで上から目線なのさ」 「私のほうが優秀だから」 「あはは。あ、ところで三郎」 「何だ?」 「私たち別れよっかー」 「ああ、そうだな。別れたほうがいいかもな」 「でっしょー?……あれ、何でここいきなりこんな展開になるの?」 「女主、お前ちゃんと読んでるのか?ここのページでそういう展開になってるだろう?」 「ほんとだ…。ちょっと文字が多かったから飛ばしてた」 「漫画もちゃんと読まないと理解できないぞ。そして勉強もな」 「もー…いちいちうるさいよ三郎…。あー、別れてよかった!」 「ああ、私もせいせいしたよ」 「三郎と別れたから雷蔵と付き合おう」 「顔一緒なのにか?」 「…そうだね。でも雷蔵は性格が三郎に比べて穏やかだから」 「私も比較的穏やかだが?」 「雷蔵とは違う穏やかさだけどね」 「でも問題ないだろう?雷蔵と付き合うぐらいならよく知ってる私と付き合ったほうが楽じゃないか?」 「それもそうだ。三郎、付き合おうか」 「ああ、いいぞ」 「ところでこの漫画、本当に面白いね!」 「私は女主との会話のほうが面白いよ」 三郎に嘘は通じません ●八左ヱ門のバヤイ● 「ハチ、報告があります!」 「おう、なんだ?」 「別れて下さい!」 「………。おう、いいぜ!」 「じゃあ今日から私たちは赤の他人です。さよなら、竹谷くん!」 「じゃーな女主!」 「―――あ、日曜日に行く動物園、何時に集合だっけ」 「朝の十時って言っただろ。お前ちゃんとメモしとけよなー」 「ごめんごめん!」 「来月に行く昆虫博物館は何時集合か覚えてるか?」 「えーっと……。九時にハチが私の家に迎えに来ることになってます!」 「それまでに準備しとけよなー!」 「はーい!…って、私たち別れたんだからダメだよ!」 「女主、行きたくねぇの?」 「……行きたい…」 「つーか、別れたからって遊びに行くのがダメなわけじゃねぇから」 「そっか!じゃあ遊びに行こう!それと、今日の帰りはマックだよ!ハチの奢りだからね!」 「はいはい、覚えてるっての」 「…なんか、別れても私たち変わらないね?」 「まあ友達期間が長かったし、付き合っても変わらねぇからな」 「だね!じゃあまた付き合おう!」 「おう。……つかあれ嘘なんだろ?」 「そうそう。本当はハチの驚く顔が見たかったんだよー!」 「お前毎年似たようなこと言うから慣れたっての」 「じゃあ来年は「妊娠した」にするよ」 「今言ったら意味ねぇじゃん」 「あ…」 「バカ」 ちょっとのことでは動じません ●仙蔵のバヤイ● 「せーんぞ!」 「どうした?」 「私たち別れましょ?」 「ああ、構わんぞ」 「えー……」 「なんだその不服そうな顔は。お前から別れたいって言ってきたんだろう?」 「反応が楽しくないと思って…。驚かないとは思ってたけど、無反応すぎて楽しくない…」 「何だそれは。大体そんなことに騙されるほど幼くないぞ」 「文次郎は驚いてたよ?」 「なんて言ったんだ」 「「本当は仙蔵のことより文次郎のことが好きなの。付き合って?」って」 「それで文次郎は?」 「真っ赤になったあと、真っ青になった」 「はは、文次郎らしい反応だな」 「そういうのが見たかったんだよー…。仙蔵はほんと驚かないよね」 「まぁ…。驚きはしないが、こうは思ったな」 「なんて?」 「それは言えん。ただ一つ言えることは」 「(あ、目が細くなった。きっと恐ろしいことなんだろな…)」 「今日がエイプリルフールでよかったな、女主」 「……そうだね…」 「文次郎に言ったことも、今日でなければ泣かせていたところだ」 「ははっ、本当に申し訳ありません。たちの悪い冗談は控えさせて頂きます」 「それがいい。私だって好んで調教をしたいわけではないからな」 自分好みに調教してます ●留三郎のバヤイ● 「とーめ!」 「おう、どうした女主?今ちょっと修理中だから離れてろよ」 「あ、うん。…あのね、私留三郎と別れたいんだけど。別れてくれる?」 「………んー…あー…。そうだな、俺も女主のこと大嫌いだし、別れてぇわ」 「ちょ、ちょっとー!何でそういうこと言うの?今の傷ついた…!」 「エイプリルフールだろ?便乗してやったんじゃねぇか」 「でも傷ついたー!」 「その逆の意味は?」 「んー……。えへっ、私も留のこと大好きだよーっ」 「はいはい、危ないから抱きつくなって。あ、じゃあ俺も嘘ついていいか?」 「宣言したら面白くないよ?でもなに?」 「俺ロケット作れるんだぜ」 「……(ロケットなんて無理に決まってるじゃんって思うけど、留なら作れそうな気がする…。だってすっごい器用なんだもん…!でも嘘つくって宣言したし…。いやいや、実はそれが嘘だってことじゃ?……あ、ありえそうだ!)」 「おい、嘘に決まってんだろ。何で信じてんだよ。俺が作れるわけねぇじゃん」 「い、いや…。なんか留さんなら作れそうな気がして…」 「作れねぇって。あ、悪いがそこのドライバー取ってくれるか?」 「あ…。はい、どうぞ」 「おお、ありがとな!」 「(今だって当分先にある文化祭で発表するロボット作ってるし…。将来マジで作ってそう…!)」 嘘を真にする男 ●小平太のバヤイ● 「小平太、別れよう!」 「私は好きだから別れん!」 「まさに暴君!」 おや、小平太の様子が…? ●小平太のバヤイ 2● 「小平太、別れよう」 「……」 「(あ、驚いてる)」 「……女主は…私のことが嫌いなのか…?」(プルプル) 「えッ!?(な、泣いてる!?)」 「私は女主に何か嫌われるようなことをしてしまったのだろうか…。すまない、すまない女主っ…!」 「(うえええええ!?ま、まさか泣くなんて思わなかった…!あ、でも泣いてる小平太可愛い…)」 「私はイヤだ…。別れん…!女主が好きだから別れん…ッ」 「ごっ、ごめんね小平太!嘘だよ、嘘!」 「―――嘘…?」 「今日はエイプリルフールなの。だから嘘ついちゃった。ごめんね?」 「じゃあ好きか?」 「うん、好き。大好き」 「っそうか!私も女主が好きだぞ!」 「(笑顔可愛いいいいい!)」 「でも、嘘でも傷ついた…。撫でろ」 「(命令系!?)う、うん…。はい、よしよし」 「気持ちいい!」 「そう、よかった!」 「うー…、好きだ女主ー!女主が大好きだ!」(ギュッ!) 「私も小平太好きー!大好きー!」 子犬系小平太、最近のブームです ( TOPへ △ | ▽ ) |