動物の本能の段 「ねぇ、男主先輩。何で犬たちは先輩の近くにいるといつも寝てるんですか?」 「せっかく遊ぼうと思ったのにさー…」 「三治郎と虎若は元気いっぱいだなぁ」 「シロウもハナコも寝てるー…。シロウは年だから解るけど、ハナコはまだ若いですよね?」 「動物はな、強い者の近くにいると安心するんだよ」 「……どういうことですか?」 「虎若バカだなー。そのままの意味でしょ?」 「え?」 「あはは!獣は寝るときも警戒しているから、深い眠りにつけないんだ。ほら、寝ると無防備になるだろ?」 「あ、そっか!」 「獣は強いものが近くにいると安心してゆっくり眠れるんだ。自分の身をその強いものに任せてね」 「なるほど…。だから学園にいる動物たちは男主先輩の傍にいたがるんですね!」 「ま、そう言うことだ!」 「でも動物だけじゃなく、竹谷先輩もなんですね!すっごい寄りかかって寝てる」 「ぐー…ぐー…」 「所詮人間も動物だからな。まぁでも竹谷は最近犬になってきたな」 「竹谷先輩ってすっごく男主先輩のこと慕ってますよねー」 「可愛い後輩に慕われるのは嫌いじゃないよ」 「僕も男主先輩のことだーい好きです!」 「俺も!」 「勿論俺も大好きだよぉ!」 ( TOPへ × | ▽ ) |