夢/とあるわんこの恋模様 | ナノ

おまけの段


「おほー?楓の奴どこ行ったんだ?今日の放課後自主練に付き合ってくれるっつったのに…」

「やっべぇ、マジでいい匂いがした!」
「だろ!?最近の楓、本気でやばいって!」

「(は?あいつら何話してんだ?)」

「すれ違うときとかやばいよな!目茶苦茶いい匂いがして、思わず腕掴んじまった!」
「マジか!お前男相手に何してんだよ!」
「でも楓って女顔じゃん?いい匂いするし。なんで急に?」
「委員会で一緒の元髪結いからから貰ったものらしいぜ」
「へー。まぁどうでもいいけど!とにかく今の楓はやばい。今度襲いそうだわ」
「おい、止めとけって。脱がして幻滅するだけだぞ」
「いや、楓相手ならいけるんじゃ「おい!」っと…。保護者の登場かよ」
「おい竹谷、冗談だろ。そんな怖い顔すんなって」
「冗談に聞こえねぇから声かけたんだろ。楓に手ェ出してみろ、狼に生きたまま食わせてやっからな」
「はいはい、気をつけますよっと」
「そんなに心配なら首輪しとけよな、首輪ー」

「するか!…ったく。やっぱあのシャンプー使わせねぇほうがいいのか?でも楓気に入ってるしなー…。あ、いた」

「うん、同じ委員会のタカ丸さんから貰ったんだ!」
「へー、さすが元カリスマ髪結い。いいシャンプーだな」
「そうなのー。すっごくサラサラするし、痛んだ髪の毛も治してくれるし」
「そうじゃなくて、凄くいい匂いってこと」
「あ、匂いもいいよね!」
「なあ触って、もっと匂っていい?どうせなら私に髪の毛結わせてよ」
「うん、いい「わけねぇよなぁ、楓?」ッハチ!?」
「ッチ…」
「お前俺との約束すっぽかしてなに遊んでやがる!」
「わ、…忘れてた…!」
「こんのぉ…!」
「ごめんハチ!今からでも付き合うから許して!」
「次忘れたら頭グリグリの刑だからな!」
「そ、それだけは勘弁を!ハチ力強いから本当に痛いんだって!」
「じゃあもう二度と忘れんな。行くぞ」
「うん!あ、じゃあまたね」
「ああ、また今度な」

「お前今日からあのシャンプー使うの禁止な!」
「えーっ!?何で!?何でそんなこと言うの!?前はいい言ったのに!」
「今すぐグリグリの刑にあうか、止めるかどっちがいい?」
「止めます」
「よぉし」
「ぐすん…、ハチが最近冷たい…」
「冷たいことあるか!(寧ろ守ってやってんのに何で気がつかねぇんだよ、このバカ!犬でも解るぞちきしょう!)」
「せっかく皆にも好評だったのになぁ…」
「(当分の間一人にさせねぇ!マジでこいつ襲われちまう!あとあいつら男しかいないからって見境なさすぎ!)」


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