夢/とあるわんこの恋模様 | ナノ

もしもの段


!注意!
ケモミミ?注意。
「楓が兎になったら?」と「八左ヱ門が犬になったら?」で小話。






突然ですが、楓が兎になってしまいました。


「ふふっ、見てみてハチ!兎の耳可愛くない?似合ってる?」
「お、おお…。似合ってるぜ…。似合ってるから…その、腕に抱きついてくるな、すりよってくるな…。(当たってんだよ…!)」
「ハチが可愛いって言ってくれた!嬉しいなーっ。すっごく嬉しい!ハチ好きー、好き好きー!」
「か、可愛いって言ってねぇし!」
「…可愛くない?」
「(うおおお…!本物の兎に見えてきたっ…!)に……似合う…」
「可愛くはないの…?」
「かっ………わいい…」
「やったー!ありがとうハチ!ハチ優しいから好き!真っ赤になってるハチも可愛いよー!」
「なんかいつにも増して積極的なんですけど!おい三郎ッ、見てねぇで助けろよ!」
「八左ヱ門、兎の性質は知ってるだろう?」
「はぁ!?」
「兎は、万年発情期だ」
「ッ…そうだった…!」
「というわけだ。私は失礼しよう。二人の邪魔をしたくないからな」
「おい三郎!」
「八左ヱ門、お前の理性がどこまで持つか楽しみだよ。では」
「三郎ぉおおおお!お、俺は絶対に楓に手ぇ出さねぇからな!」
「あはは、ハチに抱きついてばっかだから身体が熱くなってきちゃった。脱いでいい?」
「脱いだらダメです!俺のためにも脱がないで下さい!」


八左ヱ門の理性はダイヤモンドより固い。





突然ですが、八左ヱ門が犬になってしまいました。


「ハチー、お腹空いたよー…」
「もうちょっと我慢しろ。(あいつ、また楓を見てやがる…。楓を見んじゃねぇよ)」
「何でもいいから口に入れたい…。何か持ってない?」
「持ってねぇよ。俺はお前の保護者じゃねぇんだぞ。(おいそこの奴、楓に餌付けしようと饅頭取り出すな)」
「でも本当に限界だよー…。ハーチィー…」
「ったく、しょうがねぇなぁ…。(だからっ、楓を見るなっつーの!楓の上目使いは俺だけが見ていいんだからな!)」
「お饅頭だー!さすがハチ、ありがとうっ」
「これで終わりだからな。(笑顔の楓可愛い。笑顔の楓可愛い。笑顔の楓可愛すぎる)」
「半分こにして…。はい、これはハチのね。あーんして?」
「っいいよ。お前が食えって!(どうせなら俺がしてやりたかった…。それは次の機会だな…)」
「美味しいものは好きな人と分けるものなんだよ。いいからあーん!」
「………あ、…ん…。(―――あ、やべ…)」
「あはは、それは私の指だよー。ハチもお腹空いてたんだね」
「お、お前があれだけ連呼してりゃあな。(楓の指柔らかかった…。……これも、ありだな…)」

「なぁ勘右衛門。普段の八左ヱ門とあれ、どう違うか解るか?」
「一緒じゃん。しいて言うなら忠誠心とムッツリがあがったぐらいかな?」
「バカップルどもが…」


TOPへ |

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -