| それぞれの家庭 その３ それぞれの旦那様に「嫌い！」と言ってみました。 ●食満家のバヤイ 「留三郎ー」 「どうした？」 「あのね、私留三郎のこと嫌いなの」 「……」 「きらーい、大きらーい」 「……俺も名前のこと嫌いだぜ！」 「………私もだよー！」 「お前と出会った瞬間から嫌いだった！」 「それ私も！見た瞬間、「あ、嫌いだわ」って思ったもん！」 「だよなー！だから俺、今でもお前のこと嫌いだわ」 「ふふっ、私も留三郎のこと嫌いだよっ」 何故か「嫌い」を「好き」に変換して、ラブラブしてる。 ●不破家のバヤイ 「ねぇねぇ雷蔵。ちょっといい？」 「うん、どうしたの？」 「私ね、雷蔵のこと嫌いになっちゃった」 「え…？え、それ本当？」 「……」 「僕なにかした？名前の気に障るようなことしちゃった？」 「…」 「そうだったら謝るよ、ごめんね…。だから嫌いにならないで？僕は名前のこと大好きだよ！」 「……ごめん、嘘ついた。本当は好き、大好きっ！」 「う、そ…？えっと……嫌いじゃない？」 「うん、好き。ごめんなさい」 「あー…よかったー…。本当に嫌われちゃったのかと思ってビックリしたよ」 「ごめん…」 「好きならいいよ！でももしイヤなことがあったら教えてね。僕気をつけるから！」 「わ、私も気をつける！だからすぐ言ってね！」 「じゃあお互い気をつけよっか！」 「うんっ」 オチなんてありませんけど。 ●中在家家のバヤイ 「長次、話しがあるの」 「……なんだ？」 「あのね、私長次のこと嫌いになっちゃった」 「…」 「聞こえた？私、長次のこと嫌いなの」 「…。そうか、私も名前が嫌いだ」 「えッ！？ちょ、長次私のこと嫌いなの…！？」 「…」（コクリ） 「嘘…。い、いつから…？もしかして同情で結婚してくれたの！？」 「…」 「そんなっ…。わ、私長次のこと好きなのに…！」 「私も名前のことが好きだ」 「…えッ！？」 「名前、嘘でも傷つく。だからもう二度と言わないでくれ」 「長次…。そうだよね、こんなにも苦しいんだもんね！ごめんね、長次。大好きだよ！」 「……私も」（もそもそ） オチなんてありませんけど。その２ ●潮江家のバヤイ 「文次郎さんなんて嫌いです」 「…いきなりどうした」 「嫌いです」 「そうか。離婚したいのか？」 「……したいです」 「解った。では明日、離婚届貰うついでに婚姻届も貰ってくる」 「…どうしてですか？」 「離婚したあと再びお前に婚約を申し込むためだ」 「文次郎さん…！」 「言っておくが、俺は生涯お前としか寄り添わんつもりだ。婚約するときもそう言った」 「……ふふっ、そうでしたね。でもごめんなさい、先ほどのは嘘です」 「知っとるわ、バカタレ」 とか言いつつも、内心ドキドキしていた。 ●七松家のバヤイ 「……こ、小平太。話しがあるんだけど…」 「おー、どうしたー？」 「…私、小平太のこと…その、…っ嫌いなん、…です、けど…」 「……」 「（さ、殺気がっ…！）」 「名前…」 「は、はいぃ！」 「今からお前に二つの選択肢をやろう。一つ、「嘘です」と素直に謝る。二つ、「嘘です」と謝って私に抱きつく。さあ、どれがいい？」 「………嘘です、ごめんなさい。反省しているので抱きついて、頬にキスしてもいいですか？」 「口なら許す」 「はい…」 付き合ったその日から逃がすわけないじゃん。 ●七松家のバヤイ テイク２ 「私、その…小平太のことが、あんまり好きじゃ「あ？」…なんでもないです。ごめんなさい。むちゃくちゃ大好きです」 「そっか！私も名前が好きだぞ！」 付き合ったその日から（略 ●七松家のバヤイ テイク３ 「あのね、小平太…。私、小平太のこと好きじゃないの…」 「…」 「こ、小平太…？」 「名前がそんなこと言うわけないだろう？さては誰かに言えと脅されているのか？そうか、言わされているのか…。ならば私がそいつを倒して来てやろう。誰だ？」 「……」（顔面蒼白） 「名前？」 「ごめんなさい好きです小平太のことが大好きで大好きで一生傍にいたいです！」 「なんだ、冗談か！」 「はい、冗談です！」 「私は冗談でも言われるのイヤだなー」 「今度からは気をつけるね！もっと笑える冗談にするよ！」 「おう、そうしてくれ！」 付き合った（略 （ TOPへ △ | ▽ ） |