記憶の変更の段 !注意! 前回のままで終わりたい方は進まないようにお気を付け下さい。 「っていうね、夢を見たんだ」 「なんつーか……。な、なぁ留三郎…?」 「意味が全く理解できん。大体何だ、デンシャって。鉄が動くなんてありえないだろう!」 「しかし何百年もの未来の話だろう?実現は可能かもしれんぞ」 「あははっ!伊作っくんは面白いなぁ!な、長次?」 「……なかなか…、楽しめた」 「ったく…、これだからアホのは組は…。そんなこと言ってねぇで勉強したらどうだ」 「うん、僕もそう思うよ。でももしこれが現実になるんだったら凄く嫌なんだ。僕だけ生き残るのなんて…そんなの悲しいよ。僕はいつまでも君たちと一緒にいたい」 「伊作…」 「おう!そりゃあ俺も思うぜ!俺が二番目に死ぬとか勘弁!」 「ああ、私も一番最初に死ぬなんて嫌だぞ!」 「俺も。留三郎と同じ場所で死ぬのは遠慮する」 「それはこっちの台詞だこの野郎!」 「そうだな…、できる限り長生きはしたいものだ……」 「自害とは私らしいが、文次郎のせいで死ぬのは願い下げだ」 「だからね、約束を変えたいんだ」 まず、六年皆が長生きすること。それから、今よりもずっと強くなること。 勿論僕も強くなるよ。そして、誰よりも凄い医者になってみせる。皆がケガをしても、絶対に治してみせるぐらい凄い医者。 だから、ケガをしたらすぐに僕のところに来てほしい。 死ぬときも、どうか僕の手で送らせてくれ。 「最後に。死ぬときは「またね」って言ってほしい」 「ははっ、じゃあ来世で会ったら「久しぶり」だな」 「留三郎ー、お前忘れるんじゃねぇぞー?」 「虎徹もだよ!つーかここにいる全員だ、それは」 「伊作っくん、今度は私も気をつける!」 「…私も」 「私もだ」 「今度は忘れんから安心しろ」 「ああ、頼んだよ!」 「でもさ、今度は伊作だけ忘れてそうじゃね?」 「それあるかもなー。伊作は本当に不運だからな」 「ちょ、ちょっとー…!そういうこと言わないでよ…!でもそうなったら君たち二人が助けてくれるんだろ?」 「「まぁな!」」 死んでも、長い時代(とき)を超えて、また君たちに会いたいな。 ( TOPへ △ | ▽ ) |