おまけの段 入れ換わった両委員長の委員会活動。 ●生物委員会● 「よーし、真面目に仕事するぞ。竹谷、今日は何をするんだ?」 「え…?あ、あの虎徹先輩…。どこか打ったのですか?」 「ん?どうしてだ?」 「虎徹先輩が真面目に仕事するなんて初めてですから。ほら、ジュンコも驚いてます」 「(あいつそんなにサボってんのか…。元に戻ったら殴っておこう)」 「まぁでも真面目に仕事してくれんのは助かるな!虎徹先輩、今日は飼育小屋の修理をしようと思ってます。ウサギのコルトパイソンとデザートイーグルの避難はすませております」 「コ、コルト…!?は、何だって!?」 「だから、コルトパイソンとデザートイーグルです。虎若と一緒になって決めてたじゃないですか…」 「ああ、あの火縄銃が大好きな奴な!凄い名前だな…」 「虎徹先輩?」 「あ、すまんすまん!で、小屋の修理だな?よし、任せろ!」 「…竹谷先輩。虎徹先輩に修理頼んで大丈夫なんですか?前みたいに壊したり、間違えたりしないでしょうか?」 「修理だけだからなぁ…。というか、今日の虎徹先輩おかしくないか?なんか……いつもと違った優しい感じがする…」 「そうですか?変わらないと思いますが」 「んー……。(なんか匂いが違うんだよなー…。それに見たことない柔らかい表情するし…)」 「竹谷、修理終わったぞ!」 「はやッ!え、もうですか!?」 「おう。あんなの簡単だろ。でもちょっと傷んでんな…。板を変えたほうがいい。よし、板持って来てくれ。えっと…、孫兵は兎の藁とちょっと小さめの木の板な」 「あ、はい。解りました!」 「解りました」 「これで隙間風も入らねぇだろ。あとちゃんと部屋ぐらい作ってやれよ。穴掘ってるからって放置はよくねぇぞ。藁も適度に変えてやって…。あ、ついでに隣の鳥小屋も補強してたから安心しろ」 「偽物でもいいです、これからも宜しくお願いします虎徹先輩!」 「おう?」 ●用具委員会● 「食満せんぱぁい!もう疲れましたぁ…」 「僕も疲れたよう…。ナメさんたちに会いたい!」 「ぼ、僕も…」 「おい一年ども!荷物運ぶぐらいでヘバんな!食満先輩はお前ら以上に重たいもん持ってんだぞ!」 「そんなの当たり前ですよー、富松先輩。食満先輩は六年生で、僕たちは一年生なんですから。ねー、しんべヱ?」 「ねー!」 「テメェら…!」 「まぁまぁ、落ちつきなよ作兵衛。そうだな、疲れたんなら休憩にしようか。でも荷物は邪魔になるから運んで、休憩だ。お菓子持って来てやるよ」 「え…。食満先輩?(な、なんかいつも以上に甘いような…。でもちゃんとやることやらしてるし…)」 「やったー!お団子ですか?煎餅ですか!?んー…お菓子なら何でもいい!」 「僕お団子食べたーい!平太は?」 「僕おまんじゅう…!」 「コラ!先輩に要求すんな!」 「うし、じゃあ饅頭とお団子な。作兵衛、悪いけど茶持って来てきてくれるか?」 「でも…」 「作兵衛はちょっと働きすぎな。休憩も鍛錬だって言うだろ?それとも俺のお願い聞いてくれねぇの?」 「い、いえそのようなことは…!(何だこれ…!優しすぎるだろ!)」 「お茶持ってくんのに時間かかるから荷物は俺が持って行くぞ」 「俺が持って行きます!というか、それ以上は……」 「後輩はそんなこと気にしなくていいの。その代わり、うまい茶頼むぜ。菓子にはうまい茶がどうしても必要だからな!」 「食満せんぱーい!僕たちも持てませーん!」 「よしよし。ほら、これぐらいなら持てるだろ?平太は大丈夫か?」 「大丈夫です…」 「食満先輩っ、休憩に入るならナメさんたち連れてきていいですか?」 「菓子食ったらな。好きなのは解るけど、時と場合をちゃんと考えてな」 「はーい!」 「……。(け、食満先輩が怖くねぇ!俺今まですっげぇ誤解してた!)」 ●元に戻りました● 「おい虎徹!俺の身体で何したんだよ!」 「そういう留三郎こそ俺の身体で何しやがった!」 「いつもは壁を作って、遠慮がちに話しかけてくる作兵衛が今日はいやに明るかったぞ!?」 「竹谷と孫兵がなんかすっげぇ尊敬の目で見てくるんですけどぉ!つーか俺犬小屋作れねぇどうしよう!」 「「でもありがとう!」」 「出番がある二人が羨ましいよ…」 ( TOPへ △ | ▽ ) |