夢/とある獣の生活 | ナノ

トップブリーダーの段


虎徹が五年+二人の忍たまと絡んでみました。



●兵助と●


「ここにおぼろ豆腐と絹ごし豆腐と木綿豆腐があります。兵助はどれが食べたいですか?」
「勿論全てです!」
「そうかそうか。じゃあ全部お食べ」
「ほ、本当ですか!?ありがとうございます、国泰寺先輩!」
「ただし条件があります」
「なっ、…なんでしょうか…。私にできることなら何でもします!」
「俺のことを「虎徹先輩」と呼んで下さい」
「虎徹先輩、ありがとうございます!」
「よーし、食え。全部食え!あと今度一緒に豆腐屋巡りしねぇか?」
「勿論です!是非ご一緒させて下さい!」
「(あー、くそ可愛いなぁ!)」


餌付け中です。そろそろ虎徹を見るだけで尻尾を振るようになります。



●勘右衛門と●


「でさ、今度のバイトで勘ちゃんにも手伝ってほしんだ」
「綱渡りですかー、楽しそうですね!参加しまーす」
「さっすが勘ちゃん!多分かなり儲かると思うからなんか奢ってやるよ」
「やったー!じゃあ新しくできたお団子屋さん行きませんか?あと見世物小屋も行きたいしー、……んー…っと…」
「よしよし、終わったら勘ちゃんに付き合うよ」
「虎徹先輩さっすがー!あー、でもちょっとは俺もお金出しますよ」
「いいよ、バイト手伝ってもらうし。何より勘ちゃんの楽しんでる顔を見るだけで俺は幸せだ!」
「んー……。虎徹先輩って天然たらしですよね」
「そう?だって本当のことじゃん?」
「はっちゃんが先輩を慕う理由がちょっと解りました」
「ちょっとだけかよ」
「だってすぐわかったら楽しくないじゃないですか!」
「あー、なるほど」


普通に仲良し。休日は結構な割合で遊びに行ってる。勘ちゃんは身軽。



●三郎と●


「よー、鉢屋。今日も楽しく悪戯してるか?」
「僕は不破雷蔵です。三郎なら部屋にいますよ?」
「俺を騙せると思うなよ。匂いで解るから」
「―――国泰寺先輩と七松先輩は人間を名乗るの止めたほうがいいですよ」
「小平太はそうだけど、俺はギリギリ人間だから」
「早く自覚されてはいかがでしょうか?」
「お前さ、俺が先輩なの忘れてない?」
「これぐらいで傷つくような方ではないのを知っていますから。それとも私が思っている以上に繊細な方なんでしょうか?でしたらちょっと笑ってしまいますね」
「アハハ!鉢屋のそのツンツン具合いいなー、面白いわ!」
「それはどうも」
「お前、俺のこと苦手だろ」
「知ってるならあまり近づかないで頂けますか?」
「いやー、無理やり近づいたらどんな反応するかなぁって…。思ってた以上に警戒されて、これはこれで面白い」
「いい趣味とは思えませんね」
「うん、人慣れしてない狐見てるみたいで楽しい」
「私で遊ばないで下さい」
「遊んでないよ。俺はお前と仲良くなって可愛がりたいだけ。俺の目が苦手ならできるだけ鉢屋を見ないようにする。だからちょっとずつ仲良くしよーぜ」
「仲良くしたいのなら子供扱いするみたいに頭を撫でないで下さい」
「おー、おー。ほんとにお前は狐だな。面白ぇわ」
「だから遊ばないで下さいって言ってるではありませんか。失礼します」
「じゃーなー」


警戒する三郎が可愛くて仕方ない。これからじっくり自分に慣らしていきます。



●雷蔵と●


「ここに俺が獲ってきた猪の肉があります」
「これを適当にぶった切って、鍋で何分か煮込みます」
「野菜を洗って、切って、鍋にぶっこみます」
「蓋をして何分かしたら美味しいお鍋のできあがりです!」
「や、やっべぇぞ雷蔵!肉がかたまりすぎて中が全然煮込めてない!まだ赤いわ!」
「虎徹先輩、切った野菜がどれも繋がってます…」
「マジで?じゃあ適当に箸で切って食おうぜ」
「お肉は鍋の中でほぐして、また何分か煮込めば大丈夫ですね」
「うまいな!」
「美味しいですね!」

「お、落ちついて留三郎!」
「止めるな伊作!あいつらにちゃんとした鍋っつーのを教えてやらねぇと…!」
「虎徹、不破!早く留三郎に謝って!大雑把に料理してすみませんでしたって!」
「「え、何で(ですか)?」」


雷蔵と虎徹は大雑把同士なので会話も適当だったりする。小平太が加わるとさらにカオス。



●喜八郎と●


「おはよう、あやや」
「おはよーございます、虎徹ちゃん先輩」

「やほー、あやっぺ」
「やほーです、虎徹っぺ先輩」

「おやすみー、穴掘り小僧」
「おやすみでーす、指笛先輩」

「虎徹」
「ん、どうした留三郎」
「そこは先輩としてちゃんと注意するべきだろ」
「何で?」
「こっちが「何で?」だよ!」


結構仲良し。喜八郎に怖いものはない。虎徹は細かいことは気にしてない。



●タカ丸と●


「き、来たあああああ!」
「待って下さいよ、国泰寺せんぱぁい…。どうして逃げるんですかぁ…?」
「うん、ちょっと鏡見てきてくれるかなぁ?俺が逃げてる理由がよぉく解るよ!?」
「それより何で国泰寺先輩もトリートメントしないの?ねえ、バカなの?」
「だって面倒くさいじゃん!」
「はぁ?」
「ひぃいい!な、なんだよその顔!マジこええええ!」
「竹谷くんといい、国泰寺先輩といい…。生物委員会なのに何で髪の毛も大事にしないの?髪の毛だって生きてるんだよ?」
「髪の毛が…生きてる…?」
「そうだよ。それに、自分の身体を大事にしないのに「生き物を大切にしろ」って矛盾していませんか?」
「……そう、言われてみれば…」
「じゃあ、僕が手入れしてあげますんでぇ、ちょっとこっち来てくれますか?」
「ああ、解った!―――って言うわけねぇだろ!そんなシザーハ○ズ状態のお前に捕まったらどうなるか解ってんじゃん!俺殺されるじゃん!シャキンシャキン言わすな!クロック○ワーか!」
「大丈夫、全然全く怖くないよ。優しくするよ。痛いのは最初だけです」
「最後最後!最後の台詞!」


タカ丸怖い。超怖い。



●そして…●


「た、竹谷くん…?」
「……」
「どうしてそんなに暗いんだい?というか、何で拗ねてんの?」
「別に」
「(一言ッ!)あー……腹でも痛いのか?」
「別に」
「(また一言!)うん、でもいつもの明るさがねぇぞ?」
「……」
「んー…俺、いつもの明るい竹谷が好きだぜ?だからさ、元気出せって。もし悩みごとがあるなら相談にのるからさ!」
「………。では…、今度の豆腐屋巡り俺も連れて行って下さい。勘右衛門とのバイトにも参加させて下さい。三郎で遊ぶぐらいなら俺で遊んでもらって構いません。…さ、三郎が迷惑そうなので…。それから、雷蔵と料理するのは構いませんが、できれば俺もお手伝いしたかったです…。あと、喜八郎と仲良くされるのは結構ですが、先輩としての自覚を持って下さい。俺ですらあんな呼び方したことないのに…。タカ丸さんが怖いのは解りますが、何故平と田村に泣きついたんですか」
「………え?」
「ですからッ!今度の豆腐屋「あー、もうそれは解った!大丈夫、全部覚えてます!ようするに、遊ぶのも頼るのも泣きつくのも、全部お前にしろってことだろ!」
「っはい、そうです!」
「そ、そんな満面の笑みで言われても……」
「ダメですか…?」
「(えー…マジなんなのこの子…、垂れた耳が見えるし)……うん、じゃあとりあえず飯でも食いに行くか?」
「はい、ご一緒します!」
「(…やっぱりうちの子が一番可愛いな)」


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