夢/とある獣の生活 | ナノ

おまけの段


「おーい、留さーん」
「おう、今日は珍しく早く帰って来たんだな。いつもは夜遅くじゃねぇと帰らないのに」
「八左ヱ門に怒られてさ…」
「俺のせいではありません。虎徹先輩が不真面目なのがいけないのです」
「は、はい…」
「ははっ、その通りだ。竹谷、先輩だからって遠慮すんなよ。お前が言うことはほとんど正しいからな!」
「ちょ、ちょっと留三郎!お前どっちの味方だよ。俺ら友達だろ?親友だろ?」
「勿論可愛い後輩の味方だ」
「い、言っておくが竹谷は俺の後輩だからな!」
「竹谷、虎徹に愛想尽かしたらいつでも用具委員会に来い」
「解りました。そのときはお世話になります」
「ちょっとちょっと!俺の目の前でそういうこと話すなよ!俺の前じゃなくても話さないで!」

「で、どうしたんだ?」
「あのさ、子犬拾っちゃった。だからまた犬小屋作って」
「またかよ!竹谷、お前ちゃんと止めろよ!」
「止めました…。止めましたが、お金を稼いでいるのは虎徹先輩なので…」
「……はぁ…ったく、しょうがねぇな…」
「ごめんな、委員会で忙しいのに」
「ふっ、この俺を誰だと思ってやがる」
「…食満先輩?」
「おい、留三郎お前…。まさかっ…!」
「そんなこともあろうかと、既に作ってました!あとは名札付けるだけだぜ!」
「おおおお!さすが留さん!よっ、男前!」
「ははは、もっと褒めろ」
「素敵っ、抱いて!マジ惚れるーっ!忍者止めて大工になれ!」
「それは断る!」
「………食満先輩」
「おう、どうした竹谷」
「食満先輩も虎徹先輩を甘やかさないで下さい」
「…悪い…」



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