おまけの段 「もー、虎若と三治郎のとこの先輩怖すぎだよ…」 「すっげぇ強いんだぜ!しかも虎徹先輩に逆らう動物はいないし!」 「でも怖くないよ。いつも僕たちの宿題見てくれるし、動物の扱い方教えてくれる優しい先輩だよ」 「いや、お前ら正面から見てなかったからそんなこと言えるんだよ!すっげー極悪な顔で俺たち見てたんだぞ!?狼と区別できなかったし!」 「だって先輩動物みてぇじゃん」 「もちろん、褒め言葉だよ」 「虎若ー、三治郎ー」 「ひっ!」 「あ、虎徹先輩っ」 「団蔵、驚きすぎだよー」 「今日の委員会は菜園前集合な。昨日伝えるの忘れてた、悪い」 「解りました、予算を取れても野菜とか薬草はしっかり手入れしないとダメですもんね!」 「そうそう!……えっと、そっちの子はお前らと同じは組の子だよな?」 「会計委員の加藤団蔵くんでーす!」 「お、おい三治郎!」 「……ああ、あの子か!この間は驚かせてごめんな。文次郎しか狙ってなかったから安心しろ!」 「……」 「…あれ?俺ってばなんかすっげぇ怯えられてる?」 「怖かったらしいです」 「バッ…!そんなこと言ったら食われるって!―――あ…」 「アハハ!団蔵は素直だな!大丈夫、後輩に絶対手ぇ出さないって決めてっから。ほーら、怖くないよー。よしよし」 「あ…れ…(気持ちいい…)」 「お兄ちゃんは可愛い後輩の味方だからなー。もし文次郎に愛想尽かしたらいつでも生物委員においでな」 「虎徹、団蔵は会計委員だ!絶対にやらんぞ!」 「げっ、うるせぇおっさんが来た…」 「誰がおっさんだ!」 「つかお前隈ひでぇよ。何徹目だよ」 「まだ三日だ」 「寝ろよ!会計委員は働きすぎだっつーの!下級生も可哀想だろ!?」 「これも鍛錬だ!それに寝るときはちゃんと寝ている!」 「水の中でじゃなく、部屋で寝ろ!布団に入って寝ろ!」 「な?虎徹先輩優しいだろ?」 「あ、うん…。ちょっとびっくり…」 「後輩に甘すぎて竹谷先輩から説教受けたりしてるけどね」 「団蔵ッ、ほんといつでも生物委員に来ていいからな!こんなギンギン野郎がいる委員にいたらいつか身体壊れちゃう!」 「団蔵はやればできる子だ!お前みたいなヘタレと一緒にすんじゃねぇ!」 「んだとゴラァ!俺が本気出せばお前なんか一瞬で骨も残らねぇんだぞ!?」 「獣なしだと何にもできねぇ野郎がなにをほざこうが痛くもかゆくもないわ!」 「ああああ!?ケンカ売ってんのか?売ってんだな?よーし、倍にして返してやるから勝負しやがれ!」 「おう、望むところだ!」 「あーあ、こうなったら当分止まりそうにないね」 「だね。先生呼んでこようか」 「そうだな。団蔵、一緒に行こうぜ」 「ああ…。虎徹先輩ってキャラがちょくちょく変わるんだな…」 「忍たまじゃあ個性が大事だからな」 「安定してないってだけじゃない?」 「それは言わないほうがよくないか?」 「あはっ!」 ( TOPへ △ | ▽ ) |