わんこのしつけ !注意! 前回からほんのり続いています。軽い性的表現もあります。 「いただきます」 八左ヱ門はそう言って目の前で涙を流し、恐怖で震えている大好きな彼女に手を伸ばした。 「嫌だ」と言われても、罪悪感なんて湧かない。 抵抗にならない抵抗さえ愛しく思う彼女の両手首を掴んで、ベットに押し付けると簡単に沈む。 「大好きだ」と甘い言葉を囁いても彼女は笑顔を見せてくれない。 前まで無邪気に向けてくれたあの笑顔が見れないのは寂しい。代わりに誰にも見せることのない表情を見せてくれるのが嬉しい。 この表情だけは自分のもの。誰にも見せない可愛い顔。 噛みつくようにキスをしたあと、呼吸を奪って抵抗する力を奪う。 力を奪ったあと、手首から手を離して名前の自分より細くて白い首に巻かれているものに指を通して、唇を鎖骨に移動させた。 骨に歯をたて、優しく噛むと名前はさらに泣く。「痛い」と身をよじる。 「可愛い」 とにかく全てが愛しかった。何をしても名前は可愛い。 胸が苦しくなって、抱きしめたくなる。抱きしめても足りないからキスをしたい。それも足りない。傷をつけて自分のものだとアピールしたい。安心したい。 何をしても足りなくなってくる。それほど彼女が愛しい。でも名前は自分のそんな気持ちを理解してくれない。 そんなの寂しいから躾をすることにした。学校には行かせてあげる。ムカつくけど、名前の両親に信頼されているからそれを失いたくない。 目立つ行動はダメだ。いかに、名前を自分だけのものにし、名前も自分だけを見るようになるか。 考えるが少し苦手八左ヱ門だったが、一つの結論を出した。 傷を残すのは怪しまれるから止めよう。肉体的な躾はダメだ。 最初に殴ってしまったが、あれは失敗した。いや、最初にどちらが「上」か教えてあげる必要があった。それ以来暴力はふるっていない。 肉体的ではなく精神的に彼女を繋ぎとめる必要がある。首輪は似合うけど、ずっとつけてるわけにはいかない。 「あっ、や…!あ…ん、っい…!」 嫌だと言う名前を犯す。 何度抱いても飽きなんてくるはずがない。 喘ぎ声を聞くと胸が弾むし、抵抗するのにきちんとイく名前を見たら色んな感情が湧いてくる。 自分が満足するまで名前を犯せば、大体途中で気絶する。 「ごちそうさま」 その前にきちんとそれを伝えるのを決して忘れない。 自分も名前の膣内で達したあと、きちんと綺麗に処理をして、名前を抱きしめて眠りにつく。 朝は名前が起きる前に起きて、朝食や名前の制服などを準備するのが日課。 準備が終わってから名前の身体を揺さぶって起こし、目が覚めると同時に、 「おはよう、名前」 と優しく声をかけてあげる。これも忘れてはいけない。 準備したご飯を食べようとしない名前に、「食べろ」と言えば名前はベットから四つん這いで出て服を着る。 それから一緒に朝食を摂りながら、日常的な会話をする。 「いい天気だな」「今日は雨降らないって」「弁当作れなかった、ごめん」「ゴミ捨てしとくな」 まるで、夜の行為がなかったかのような会話。 名前は目線が泳ぎながらも八左ヱ門の言葉に全て肯定するだけ。 朝食が終わったら八左ヱ門と名前は一緒に家を出て、学校に向かう。 「じゃ、今日も学校が終わったらすぐに帰って来いよな。俺はちょっと遅くなるから、家のこと任せた。行ってらっしゃい、行ってきます」 優しい声、爽やかな顔。 校門で名前の頬にキスをしたあと、八左ヱ門は自分の大学へと向かった。 この会えない時間が一番辛い。 盗聴器でもつけたいけど、さすがにそれは可哀想だ。それに、八左ヱ門は名前を信じている。 「ただいま名前!遅くなったわりぃ!」 大学も終わり、バイトも終えた八左ヱ門は慌てて名前が待つ家に戻って来た。 騒々しく扉を開けて、早く名前に抱きつこうと靴を脱ぎ捨て部屋にあがる。 部屋にはきちんと名前がいた。 食事の準備をして、小さく…自分で自分を守るように抱きしめ座っている。 「ただいま!寂しかったか?大丈夫?もっと早く帰って来たかったんだけど…。できなくてごめんな!飯食おうぜ!」 力いっぱい抱きしめ、寂しくなかったかと心配する八左ヱ門。 それが、留守にしていた愛犬に声をかけるような態度でなんだかおかしな光景に見える。 名前と一緒に夕食をとり、お風呂も一緒に入って、日付が越える前にベットに入る。 夜中になればなるほど名前の顔は強張り、たまに震えているときがある。 それを見て見ぬふりをし、今日は名前に甘えるように抱きつき、ベットに入った。 「おやすみ、名前」 挨拶は絶対に忘れてはいけない。これが名前を束縛するための呪文だ。 おはよう、おやすみ、いってらっしゃい、いってきます、ただいま、いただきます、ごちそうさま。 日常で絶対に使う言葉を、繰り返し何度も使う。 その中で、行為の前には「いただきます」。行為のあとには「ごちそうさま」。これは絶対に忘れられない。これが一番大事。 「名前。たまには実家に帰りたくねぇか?」 「え…」 ある日の八左ヱ門の言葉に名前は驚きを隠せない表情で彼を見上げた。 瞳が揺れている。声に出さなくても彼女が喜んでいるのが簡単に解った。それも可愛い。 「来週ぐらいから、大学とバイトで当分の間帰りが遅くなるんだ…。寂しい想いさせたくねぇし、お前もたまにはゆっくりしてぇじゃん?」 「あ……っ…いい、んですか…?」 「何で敬語なんだよ。いいに決まってるだろ。つーか、何か月も家に帰ってないとか…さすがにお前の両親に悪いし…。ごめん」 「……」 「だから、明日から帰っていいぞ」 突き放すように言えば、名前はさらに困惑した。 言葉が見つからず、目を泳がせてもじもじとしている。 そんな名前が可愛くて、今日はヤらないつもりだったが、いつの間にか押し倒して犯した。 ほぼ濡れてない膣内に挿れるのはちょっと苦しかったけど、動けばすぐに濡れて動きやすくなった。 最初は大変だったな。とか、俺に合わせてくれる名前可愛い。とか、思うことは色々。 結局、今回も名前が気絶するまで犯した。勿論、「ごちそうさま」はきちんと伝えて。 「あー……。名前がいねぇとやっぱり寂しいなー」 名前が実家に帰って三日目。 八左ヱ門は一人寂しく夕食をとったあと、静かな部屋に寝転んで天井を見つめた。 手を伸ばしても名前はいない。抱きたいと思っても抱けない。 本当は手放したくなかった。でもこれは実験だ。きちんと名前を躾れているのか、きちんと精神的に監禁できているかの実験。 これができていなかったらまた別の手段を考えないといけない。面倒だけど名前を手放したくないからやらないといけない。 「名前は俺の大事な恋人だからな」 改めて実感した瞬間、部屋にチャイムが鳴って身体を起こす。 二度目のチャイム音に頬が緩んでしまった。 「…」 外にいたのは名前。震えながらも立っている。 目はいつものように泳いでいて、実験が成功したことが解った。 「おかえり、名前」 満面の笑みで名前を迎えて、部屋に引きずり入れた。 「どうした、名前。もっと実家でゆっくりしててよかったんだぜ?」 「…」 「それともそんなに寂しかったか?名前が甘えん坊なのは知ってるけど、まだ三日だぜ?ま、俺も寂しかったから嬉しいけどよ」 「…」 「―――それとも、俺のことが忘れられなかったか?」 抱きしめ、頬にキスをして耳元で囁けば、名前はビクリと肩を揺らしてようやく反応を見せた。 「いただきます。の言葉に身体反応した?ごちそうさまだと言われて足りないって感じた?」 「……違う…!何も……」 「濡れた?」 直接的な言葉に名前の顔が真っ赤に染まり、首を振って必死に否定する。 確定的だった。実験は成功。離れていても名前を自分で縛ることができた。自分のことを連想させるようになった。 肉体的ではない、精神的な監禁。 「いや、いいんだ名前。だってお前は俺の大事な犬なんだから」 「違うっ…。こんなの…私じゃない…っ」 「じゃ、いただきます」 ( TOPへ △ | ▽ ) |