夢/贈り物 | ナノ

仲良く三人で?


!注意!
後輩シリーズの女主と竹谷と七松でヤってます。





「だから、一回だけだって言ってんだろ!」
「バカか。何度も言わせるな」
「一回でいいのに?親友がこんなに頼んでんのに!?」
「親友にそんなことをさせようとするほうがおかしいだろ!」


夜も深まり、下級生が寝付くころ。
五年ろ組のバカ二人組みとして有名な、八左ヱ門と名前の部屋はとてもうるさかった。
八左ヱ門が先ほどから親友で、忍たま唯一の女である名前に、ある頼みごとをしていたからだ。
最初は控えめに、静かな声だったが、お互いが譲らないため、段々と声が大きくなっていく。
そろそろ殴り合い、もしくは隣の部屋の三郎が乗りこんでくるあたりで、言い争うのを止め、真正面に座っているお互いを睨み付けた。


「お前さ、私のこと女として見てないんでしょ?」
「見てねぇ。じゃなくて、見れねぇ。だって貧乳なんだもん!」
「あーはいはい。それでいいから。それなのに頼むっておかしくない?」
「だって溜まってんだもん…。それにお前の練習にもなるだろ?」
「確かに房術の練習にはなるさ。でも、だからってでかい図体した奴がもじもじしながら言ったって可愛くねぇからな!」
「いいじゃんかよ!別にヤらせろ!って言ってるわけでもあるめぇ!」
「人として最低なことは言ってるけどなぁ!何が「ちょっと口淫して?」だよバーカ!だいたい私には七松先輩がいるんだぞ!無理に決まってんだろ!」


いくら房術の練習になるとは言え、好きでもない人のモノを咥えたくはない。それが親友なら尚のことだ。
いい加減寝たい名前は「諦めろ!」と強い口調で言い放ち、立ち上がって自分の押し入れへと向かう。
ご飯も食べた、お風呂も入った、明日の準備も万端。
あとは寝るのみ!というときに「溜まったから口淫して?」はないだろ!
などと、ブツブツと文句を言いながら布団を取り出そうとすると、「じゃあ…」と言葉をもらす八左ヱ門。


「七松先輩に許可貰ったらいいのか?」
「は?」
「ちょっと待ってろ!」


言うや否や名前の制止も聞かず部屋を飛び出した八左ヱ門。
それと同時に隣の部屋から「バカ二人うるさい!」と怒鳴り声。
雷蔵は一度寝たら起きないがタイプだが、三郎はとても繊細だった。


「バカ竹谷が…」


呆れながら布団を敷く作業に戻る名前。
きっと小平太だって二つ返事しない。大丈夫!
と、自信たっぷりな名前をよそに、小平太を連れて戻ってきた八左ヱ門はニヤニヤと笑っていた。
布団を敷き終え、寝る体勢だった名前「は?」と声をもらし、無意識に布団を握りしめた。


「名字!いいって!」
「名字ッ!三人でヤろう!」
「ハァアアアア!?」


二人の言葉に今度は本気で驚きの声をあげ、全身から血の気が引いていった。
小平太と何度か身体を重ねたが、名前は未だにあの行為に慣れない。
それじゃなくてもアブノーマルなことをしたがる小平太を頑張って説得して、普通の情事をしているのに、何故よりによって最初のアブノーマルが複数人なのか。
心の中では「ねーよ」と何度も悲鳴をあげているが、声が出ない。
寝間着姿の八左ヱ門が先に中に入り、部屋を綺麗にし始める。
何故かまだ制服を着ている小平太は戸を閉め、ニコニコと楽しそうに名前に近づく。


「あ、あの…七松先輩…」
「ん?」
「ほんき、ですか…?」
「おう!」


そんないい笑顔で言われても…。
泣きそうになる名前の後ろに座り、ギュッと軽く抱き締める。
小平太の胸にすっぽり収まる名前が見上げて、「七松先輩?」といつもより怯えた声で名前を呼ぶ。
小平太は変わらず笑顔のまま。その笑顔は格好いいのだが、心臓が静まる気配がない。


「だって竹谷とですよ!?それに三人って……!」
「うん、私は別に構わんぞ?でも竹谷、突っ込むのはなしな」
「了解っす。俺は口でしてもらうだけでいいんで」
「ふーん。まぁ上はいいや。下はやらんけど」
「おーし、ちょっとは綺麗になった!」


布団の周りに乱雑に置いていた教科書や本、小道具などを片付け、スペースを作る。
八左ヱ門の目の前には名前を抱き締めている上機嫌な小平太と、抱き締められて少し衣類が乱れて戸惑っている名前。
蝋燭の灯りのみだったが、名前の頬が赤く染まっているのが解った。


「(普段は女に見えねぇけど、七松先輩といるときは女に見えるんだよなぁ…。だからって興奮しねぇけど)」


八左ヱ門にとって名前は恋愛対象ではない。
気が合う親友止まりだからこそ、五年間同室でそういうことが起きなかった。
それでも今日だけはどうしても我慢できず、口でしてほしいと頼んだ。
そういう時期ということは名前も解ってくれている。だから頼めばしてくれると思っていた。


「で、どうすればいいんすか?」
「口でしてほしいんだろ?竹谷から先にしていいぞ」
「ちょ、ちょっと!私の意見はないんですか!?私したくないですよ!」
「えー…もうここまできたんだし、いいだろ?」
「名字、お前に拒否権があると思ってるのか?」
「横暴だ!」


いつもみたいに暴れようとする名前を見て、八左ヱ門は溜息をはく。
確かに頼んだのは自分だが、あまりに色気がなさすぎて全く息子が反応してくれない。
先ほどまでムラムラしていた気持ちも静まりつつあり、「七松先輩…」と名前を呼ぶと「任せろ!」と元気な返事。


「こいついつもなんだ」


そう言って乱れた衣類に手を突っ込み、小さな胸を下から掴んだ。
すぐにビクリと肩を揺らし、ぎゅっ…と小平太の制服を不安そうに握る。
下からゆっくり上へと揉みあげ、先端部分を指で転がすと小さく鳴いた。
それを何度も繰り返していると、名前の全身が小刻みに震え始め、顔を横に背けて快感に耐える。


「……敏感なんすか?」
「おう!胸は相変わらずちっさいけどなー」
「あ、…んっ…!い、やだ…。たけっ、や…!見んなっ…!」


恥ずかしくて泣きそうな表情を片方の手で隠し、片方は小平太の制服を力強く握りしめて、足をもじもじさせる。
先ほどまで色気なんてないと思っていたが、今はとても……。


「名字、先に竹谷の相手な」
「ひ、んっ!っ、ううう…!」
「泣くほどのことじゃないだろ?やれ」
「………」


きゅっ。と先端を強くつまみ、耳元で囁く小平太。
いつもみたいに明るい声ではなく、静かな声で命令をする。
名前は小平太に付き合わされているせいもあり、体力も腕力もそして武芸も、そこらへんのくノ一より強い。
野武士ぐらいなら簡単に倒してしまうほど腕がたつのだが、こんな風に威圧的に攻められると、無抵抗状態になってしまう。
相手が小平太だからなのかもしれないが、命令されてしまうと、逆らうことができないのだ。
もしかしたら小平太が無意識のうちに名前をそう教育していたのかもしれない。
小平太に命令された名前はグスンと鼻をすすったあと、力が抜けている身体を無理やり動かし、八左ヱ門に近づく。
あぐらをかいて座っていた八左ヱ門の真正面に座り、キッと睨みつけるも、八左ヱ門はいつもと変わらず笑っている。


「お前明日覚えてろ」
「いやぁ!あははは!」
「それとも今すぐ噛みちぎってやろうか」
「名字」
「……」
「宜しくお願いします、名前さん」
「バカが」


はぁ…と大きな溜息を吐いたあと、半分勃っていた八左ヱ門のモノに手を伸ばし、股に顔を埋める。
見ないように目を瞑ったあと、先端部分をペロリと舐めて、何度か接吻をする。
手を上下に動かしながら、先端のみを口の中に入れて舌を懸命に動かすと、八左ヱ門が少しだけ後退した。


「っ…!」


声がもれたのも聞こえた。
名前の肩に手をつき、寝間着を握りしめると肩が露わとなる。


「(う、わ…やべ。くすぐってぇけど、気持ちいい…)」


上から見る名前もたまらない。小さな口で自分のモノを咥えている様子もそそられる。
はっ。と息を吐いたあと、露わになった名前の肩を二三回撫でまわし、スルリと胸に手を入れた。


「ひっ」
「うわ、バカ!」


敏感なのは今さっき聞いた。だけど今は触っただけ。
思っていた以上に敏感な名前に驚いたが、咥えたまま声を出すから耐えていたものが出そうになった。
出してしまえば気持ちいいのだが、もう少しだけ楽しみたい。
眉根を寄せて快感を飲み込み、胸から手をひっこめ、頭に手を添える。


「もう触んねぇから、そっちに集中してくれるか?」


もう余裕ねぇんだわ。とは言わず、乱れがちになっていた呼吸でそう伝えると、名前は一度目線を反らしたあと、諦めたかのように頷いた。
先端だけではなく、全部をくわえ(それでも余ったが)ゆっくりと動かす。
口だけじゃなく、手も動かして、とにかく気持ちよくさせてあげる。
名前の頭に添えていた手はいつの間にか髪の毛を掴んで、快感に耐えている。
名前がわざと音を立てて吸い上げると、八左ヱ門の理性が切れ、膝立ちしてから後頭部を掴み、名前の喉奥にガンガンと攻め立てた。
息苦しくなった名前は涙をこぼしながらそれに耐え続けていると、八左ヱ門が口の中で精液を吐き出した。


「―――っかは…!はぁ、はぁっ……っ!」
「っ…はー…。悪ぃ、大丈夫か?」
「…バカ竹谷」


本当に溜まっていたようで、口の中に出されたものはとても濃いかった。
量も多く、飲むことができなかった名前はすぐに布団の上に吐き出して呼吸を整えようとする。
涙を拭いながら八左ヱ門を睨みつけるも、彼は最初のとき同様、笑っていた。



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