夢/七松デー | ナノ

彼女の胸は貧乳?


●会計委員会

「失礼します。左門いますか?」
「名字?どうした、左門になにか用か?」
「潮江先輩と左門だけでしたか。あ、ちょっと左門をお借りしてもいいですか?」
「構わんが…。……先日のことか!?」
「あ、まぁ。左門、こっちおいで」
「はい!なんでしょうかっ」
「えい」

(ギュッ)

「…名字、何してる?」
「左門を抱き締めてます。どう、左門。ちょっとは胸あるでしょ?」
「はい、ありました!」
「左門ッ!おい名字、お前も止めろ!」
「いや、固い胸って思われるのもあれなんで…。サラシ取ってきました」
「そんなことせんでいいッ!左門、名字から離れろ!」
「潮江先輩」
「何だ!」
「微かにあたるおっぱいが柔らかくて気持ちいいです!」
「なッ…!」
「これが私の本物の胸だ!どうだ!」
「柔らかいです!気持ちいいです、名字先輩!」
「そうか。それならよかった」
「……ッ左門!」
「は―――イッ!?」
「名字、すまん!本当に申し訳ない!」
「…あの、何で二人揃って土下座を…?てか、左門の額が畳みにめり込んでますけど…!」
「また俺の教育不足だった…。あれほど女性の胸を触るな、抱きつくな、感想を言うなと言ったんだが…ッ!」
「えー…私から抱きついたわけだし、気にしてないし…。その、左門を早く離してあげてください…」
「お前が許してくれるまで離さん!」
「許します!許しますから左門を解放してあげて!左門っ、大丈夫かーっ!?」

潮江先輩はとても厳しいお父さん。



●体育委員会

「ということがあって…」
「…名字先輩。俺も抱きついていいですか?」
「三之助も?別にいいけど」
「では失礼します」

(ぎゅっ)

「(身長が近いからちょっとかがんでる…)」
「…先輩」
「なに?」
「胸ちっさいっすね」

(ガンッ)

「すみません、名字先輩。うちの三之助が大変失礼な発言を致しました」
「あ、滝。いや、うちのって言うけど、私も体育委員会だから、私の子でもあるよ?」
「三之助には私からきつく言っておきますので、どうか…どうかお許し下さい!この滝夜叉丸の顔に免じて、どうか!」
「特に気にしてないからいいよ!にしてもすっげぇ綺麗なお辞儀だな!三之助、反抗しないほうがいいぞ!滝のほうが力強いからな!」
「なんすか滝夜叉丸先輩。滝夜叉丸先輩も実は名字先輩のおっぱ「三之助ェエエエ!」
「滝、落ちついて!ほら、輪子ちゃん取り出さないの!ちょ、三之助、煽らない!やめっ……ちょ、っ…!な、七松せんぱーい!七松先輩どこですかー!?」

滝はオカン。



●学級委員長委員会

「あのあと七松先輩が二人を止めてくれてどうにかなったけどさ…」
「下級生にまで貧乳と言われる名字が不憫で、笑いが出てくるな」
「俺が揉んで大きくしてあげよっか?ま、大きくなるのは俺の息子もだけどー」
「三郎、笑うな。勘右衛門、しょっぱなから下ネタを持ってくんな」
「笑いたくもなるさ。くノ一教室の子のほうが育ってるぞ。毎日肉食べてるのに残念なことだ…」
「だからさ、揉みがたらないんだよ。七松先輩に揉んでもらうの恥ずかしいなら、俺が揉んであげるって」
「はぁ…。お前らはほんと自由だな…」
「鉢屋先輩、尾浜先輩」
「あら庄ちゃん。いつからいたの?おっ、彦ちゃんまで」
「やあ庄左ヱ門。お菓子でもどうだ?」
「彦ちゃーん、俺のお膝にお座りー」
「お二人とも、女性に対してその発言はどうかと思います。特に身体に関しては人それぞれというものがあります。いくら名字先輩が「平気だ」と仰っていても、傷つかないということではありません。ご自分が言われたら嫌ではありませんか?」
「「あ……はい…」」
「庄ちゃん、格好いい…。あ、彦ちゃんこっちおいで。今から説教タイムみたいだし」
「あ、はい…」
「ぎゅー!彦ちゃん可愛い、癒し…」
「わわっ…!あ、あの名字先輩…っ。その……あの、背中に……ッ!」
「真っ赤になってる可愛いーっ!」
「尾浜先輩。「お前の息子小さいよな」と言われて、笑っていられますか?」
「ご、ごめんなさい…」
「鉢屋先輩。「最近、雷蔵に似てないよな」と言われて、笑っていられますか?」
「笑えません……ごめんなさい…」
「上級生なんですから、人に言っていい言葉と悪い言葉の判断はできますよね?」
「「はいっ…」」
「いやー……安定の学級委員長委員会だね」
「名字先輩ぃ…!」

しっかりものの一年生。



●火薬委員会

「さすが庄左ヱ門だね。正論ばっか言って、二人を責めてた」
「でもそのときの庄左ヱ門、ちょっと怒ってますね」
「え、そうなの?」
「だって普段は先輩に対してそんなこと言いませんもん」
「へー…そうなんだ。伊助は庄左ヱ門のことをよく知ってるね」
「同室ですから!あ、火薬はこれぐらいでいいですか?」
「あ、うん。ありがとう伊助!お礼にギューさせて!」
「名字先輩がするんですか?」
「うん!ぎゅーっ!」
「………」
「あ、名字先輩。こんにちは」
「おいっす、ろじー」
「その呼び名、止めて下さいって何度言えば解るんですか?」
「名字先輩…」
「ん、なに?」
「胸、小さいんですね」
「……」
「バカ伊助!そう言うのは思っても口に出すものじゃないだろ!心の中で思ってるだけにしろ!」
「ろじ…、それフォローしてるようでフォローになってないからな?」
「え?」
「名前ちゃんの胸、ちょっとちっちゃいよねぇ。でも僕は貧乳な子も好きだよー?」
「タカ丸さん、いつからそこに…。あ、兵助もいる」
「名字」
「なに」
「安心しろ。俺は豆腐にしか興味がない」
「何に安心しろだよ豆腐馬鹿」

(ガンッ!)×4

「そういうことじゃないだろ、お前ら!」
「あ、土井先生」
「すまんな、名字。こいつらも悪気があってそう言ったわけじゃないんだ…」
「気にしないで下さい、先生。ここに来るまでにもう色々言われましたから。あと、何故上級生の兵助とタカ丸さんの頭を抑えつけてるんですか?」
「上級生のくせにあんなことを言ったからだ。兵助、タカ丸!ちゃんと名字に謝れ!」
「ぐっ……。すまなかった、名字」
「ごめんね、名前ちゃーん。先生ぇ、痛いよぉ…!」
「すみません、名字先輩」
「ごめんなさい。僕が変なこと言ったから…」
「気にしないで。じゃあ私は失礼します」

ツッコミ募集中。



●図書委員会

「ということがあってね」
「あはは、伊助は正直っすねぇ」
「あはは…」
「でもきりちゃんも素直だよね」
「僕っすか?まぁお金に関しては正直だと思いますけど?」
「きり丸はお金が大切だもんね…」
「世の中お金だからな!」
「そんなきりちゃんも愛しいよ!」

(ぎゅーっ)

「……これはやばいっすね、名字先輩。俺の女装のときより胸ないっすよ?」
「え、そんなに!?」
「きり丸ゥウウウ!先輩相手になに言ってんだ!」
「あ、久作」
「すみません名字先輩!先輩に対して…そ、それに女性に対してこんなこと言ってしまって…っ。ほら、きり丸!お前も謝れ!」
「えー、でも本音ですし…。事実ですよ?」
「いい加減にしろ!」
「名字先輩、ごめんなさい…。きり丸、悪意はないんです…」
「うん、解ってるよ。それより雷蔵、笑わないでよ」
「いやー…楽しそうだなぁって…」
「笑うってことは肯定ってことだからね?」
「あはは!さ、久作にきり丸。中在家先輩が来る前に喧嘩は止めようね」
「雷蔵も腹黒だよなぁ…」
「………なにを騒いでる。図書室では静かに…」
「あ、来た」
「名字、火薬を廊下に置くのも止めなさい…。あと道草を食わずに真っ直ぐ帰りなさい」
「すみませーん。じゃあ失礼します」
「名字先輩っ、すみませんでした!」
「すみませんでしたぁ」
「きり丸!」
「もう解りましたよ。しつこいのって嫌われますよ?」
「図書委員会はほんとに家族だなぁ…」

和気藹々。



●作法委員会

「でさ、もういっそのこと全員やってやろうかと思って」
「だ、だからって僕を抱っこしないでください…!」
「とーないかわいー」
「わわっ…!(む、胸が微かにあたってっ…!)」
「藤内顔真っ赤だねぇ。うん、やっぱやるなら三年がいいな。反応が可愛い!」
「(どうしたら離してくれるだろうか…。こんな予習したことないよ!)」
「藤内」
「っ立花先輩!」
「げっ!喜八郎じゃなく、立花先輩の登場かよ!」
「嬉しそうな声を出すな、名字。藤内、思ってることを口に出してもいいんだぞ?」
「嬉しくねぇし、嫌がってんだし…」
「お、思ってる、ことですか…?い、いえ!そんな失礼なこと言えません!」
「失礼なこと?そうか、藤内はこいつのことを貧乳だとか、女性のような身体つきじゃないと言いたいんだな?」
「違います!違いますからね、名字先輩!」
「あ、やば。ちょっと可愛い」
「そうだな、名字は小平太に付き合わされ、女性らしい身体つきではない。まぁそれなりに柔らかいが、なかなか肉がな…。特に胸の」
「うるさいですよ、立花先輩。いちいち心をつついてこないで下さいよ」
「そんなこと言ってません!ただちょっと小さいなって思っただけ……で………ッ!すみません、名字先輩!失礼します!」
「あ、逃げられた。真っ赤になった藤内可愛かったなぁ…」
「あまり私の後輩を虐めてやるなよ」
「ならば立花先輩は私を虐めないでください。主に精神的に」
「私は可愛がってるだけだ」
「…ちきしょう」


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