好みは先輩 !注意! 獣主が女体化してます。しかも現パロで女体化です。 性格は全然変わっていません。 変わってませんが、女になっているので、竹谷×獣主要素が出てきます。 「やっばい、自分が可愛すぎて惚れそう…」 「うんうん!男の虎徹は可愛くないけど、女の子になったら結構可愛いよ!」 「だろ?しかも美脚じゃね?」 「うーん…傷だらけだから微妙かも…。でも健康的な足で僕は好きだよ?」 「そうか?じゃあスカート短くして…っと…」 「それと胸元ちょっと開けて……」 「おおっ、セクシーだな!胸もでけぇし、色んな男どもを誘惑してやるぜ!」 「頑張って!」 「…………なぁ、いい加減突っ込んでいいか?そうじゃねぇだろ、このバカどもが!」 どういうわけか、女の子になっちゃいました!いや、伊作の薬のせいなんだけどな。 元々俺か留三郎を女の子にさせるつもりだったらしく、女子の制服も用意していたので、それに着替えて、鏡を見せてもらった。 ありえねぇぐらい俺が可愛くて惚れそうになる。 伊作ときゃっきゃ騒いでいたら、今まで黙って見ていた留三郎に二人揃って殴られた。女相手に容赦ねぇなぁ…! 「伊作っ、お前は一体何がしたかったんだ!」 「だ、だって男子校で女の子いないから…。やっぱり女の子がいたほうがいいじゃん?」 「だからって何で俺らを女にしようとすんだバカっ。お前がなりゃいいだろうが!」 「え…?と、留さんってそういう趣味だったの…?」 「いやーん、留三郎のえっちー」 「ちげぇええええ!」 ガツン!とまた同じ場所を殴られた。 「まぁまぁ落ちつきなよ留三郎。とりあえず遊んで来ていいですか?」 「この楽天家が!いいかっ、男子校に女がいたらどうなるか解ってんだろ!?」 「俺ならすぐに口説きに行きます」 「そんな面倒なこと嫌だろ!?いいから大人しく「いってきまーす!」虎徹ーーー!!」 留三郎の説教は長いし面倒だし、うるさいので無視をして教室から飛び出した。 追いかけようとしたら伊作にぶつかって伊作が「痛いよ!」と悲鳴をあげる。ぷち不運なことで…。 横目でそれを見て笑ったあと、廊下の窓から外を覗く。 「さーて…女になったんだから何すっかなぁ…」 色んな事を考えていると、部活中の竹谷が目に入りニヤリと笑う。 やっぱりここは可愛い後輩で遊ぶに限るよな! 歩き方や仕草、声とかに気をつけながら一階に下りて、水飲み場で頭から水を浴びている竹谷に駆け寄る。 向かう途中、色んな奴らに話しかけられたけど無視してやった。私の本命は竹谷くんなの!なんつってな。 「あ、あの…」 「…え?」 犬のように頭を振って、水気を飛ばしているときに話かけると、素っ頓狂な声をもらして思わず吹き出しそうになる。 堪えて一歩近づくと、竹谷は周囲の様子を窺って「お、俺ですか…?」とビクビクしながら聞いてきた。 ちくしょう、こいつのこういう反応大好きなんだよ!竹谷はいい反応をしてくれるから大好きだ! 「はい、竹谷くんですよね?」 「お、俺は竹谷、ですけど…。その、あなたは…?というか、男子校になんでっ…!」 「その……この間の大会で竹谷くんを見て…そのっ…」 近づくたびに一歩さがる竹谷くんは最高に可愛いと思います。 笑いを堪えるために俯き、そっと腕を掴むとビクン!と身体が飛び跳ねて、俺の我慢の限界をむかえた。 「何でそんなに純情ボーイなんだよ!ウケる、まじウケる!」 「………は…?」 「んだよ、解んねぇの?俺でーす、虎徹先輩でーす」 「…な、何を…?は?だって、先輩は…」 「伊作がこれこれしかじかです」 「……俺を騙したんですか!?」 「大正解!」 親指をたててウインクしてやると、頭を抱えてしゃがみこんだ。しかも大きな溜息つきながら。 ほんっといい後輩だな、お前は。鉢屋とかなら嫌悪を目を向けてくるぞ。勘ちゃんは遠慮なくナンパしてきそうだし。 「勘弁してくださいよ…。俺こういうのほんっと苦手で……」 「知ってる。だからやったんだろ?どう、可愛くね?」 「………」 しゃがんだまま顔だけをあげて俺の身体を一通り見たあと、すぐに顔を背けた。 ほんと、わっかりやすい性格。 悪戯心に火がついて、俺もしゃがんで顔をズイッと近づけると「ちょちょちょちょ」と目を抑える。 「む、胸元見えるんすから!あとスカート短すぎっすよ!」 「だって見せてるんだし、短くしてるんだもん。美脚だろ?おっぱいもでっけぇぞ」 「ご自分で触らないで下さい!」 そう言って自分の胸を両手で掴んで揉んで見せてやると、顔を真っ赤にさせて俺の腕を掴んで動きを止めた。 うおっ、思ったよりつえぇ力だな。……ん?女だからそう感じのか?…………え、もしかして力とかもマジの女になってるわけ?マジかよ! 竹谷もそれに気づいたのか、俺の顔をジッと見て来た。 「虎徹先輩……」 「竹谷くん、痛いよ…」 「っすみません!」 うおおお…なんか怪しい雰囲気になったぞ!危なかった危なかった…。 「で、でもあれですね…。その、見事に女の子っすね」 「まぁな。伊作はマジで天才だぞ!」 「へー…。…………」 「エロい目で見てくんじゃねぇぞボケ」 「い、いや!違いますよ!虎徹先輩なの解ってるし、そういう目で見るのは失礼だと解ってるんすけど……」 チラチラと胸元や足を見てくる竹谷くん…。純情というか、青春してるっていうか……。 でもあれだな。そういう目で見られるのってあんまいい気はしねぇな。男っていやらしい生き物だわぁ。俺もだけど。 「なんだよ。お前の好みだったわけか?」 「っ」 だから……何でお前は解りやすいんだよ…! 確かにおっぱいはでっけぇけど、性格は変わってねぇんだぞ?何でそんなのに惚れるんだよ。女はおしとやかなのが可愛いだろ! また真っ赤になって俯く竹谷くんを見て、どうしようか考える。 「そんなに好みならデートしてやろうか?」 「えッ!?」 「女の子の恰好して、手ぇ繋いで、「竹谷くん、あれ食べたい!」つって甘えてやろうか?」 「いっ…いや……!」 「んで、最後のお別れには、」 両手で竹谷の頬を包みこんで、上目使いをしてやるとさらに顔が赤く染まる。 思わずニヤッとしそうになるのを堪え、甘い声を出した。 「バイバイのキスして…?」 瞬間、今度は手首をガッと掴まれた。 「虎徹先輩」 「おい待て、盛るな。ごめん、俺が悪かった。本当に悪かったっす」 「本物の女の子相手ならしませんが、今目の前にいるのは虎徹先輩ですもんね」 「うおおおお!ごめんってば!童貞くんをからかってすみませんでした!」 「童貞舐めないで下さいよね!」 「誇ることじゃねぇし!つかまだ童貞だったのかよ!いい加減卒業しろよな!」 「ですからッ、今の虎徹先輩で卒業しようと思います!」 「うわあああこいつマジだ!!」 迫ってくる竹谷を必死で抵抗していると、ボンッ!と大きな音と白い煙に包まれる。 やめろっ、こんなことになったら余計竹谷のペースに………って……。 「ゲッ!」 「……戻った」 「…」 「…。ふふっ、たーけーやくぅん!誰が誰をヤるって…?」 「ごめんなさい、冗談です。嘘です、すみませんでした!」 「嘘つけぇ!すっげぇ真顔で迫ってたじゃねぇか!」 「いてててて!でもあれは虎徹先輩が悪いんすよ!?」 「なんとでも言え!しかし正しいのはいつだって先輩だ!」 「ずりぃっす!」 「見つけたぞ虎徹!……ってきめぇ!」 「留さん聞いてよー!」 「止めろ虎徹!その恰好で俺に近づくな!」 「「今の恰好?」」 竹谷を殴ろうとすると留三郎に止められ、泣きつこうとしたら動きを止めて一歩下がった。 竹谷と声を揃えて己の身体を見ると、 「そうだ、今の俺女の子の恰好してんだった…」 「うっわ……萎える」 「うっせぇ黙れ竹谷!」 「っで!」 女の子の恰好で校内を歩くのは恥ずかしかったし、誰にも見られたくなかったので、パンツ一丁で校内を歩いて先生に怒られました。 「善法寺先輩。永久的に女の子になる薬って作れないですか?」 「え、無理だよ」 「そうっすか…」 「竹谷、それお前に使ってやろうか?」 「っすみません虎徹先輩!冗談っす!」 ▼ 如月さんより。 女体化になって竹谷を振りまわすお話。 すみません、逆に振り回されちゃいました…。 ( TOPへ △ | ▽ ) |