おまけの段 「七松先輩」 「おう、武蔵じゃないか。どうした、お前が私に話しかけてくるなんて久しぶりだな!」 「そうですね。それはともかく、皆本に何故あのようなことを仰ったのですか」 「あのようなこと?」 「「刀のことは武蔵に聞け」」 「ああ、あれな!だってお前、刀得意だろう?五年の中では一番強いじゃないか。もしかしたら私たち六年より強いかもな」 「そういった冗談はここだけにして下さいね」 「なははは!ところで金吾はどうだ?なかなか強いだろう?」 「ええ、さすが体育委員会だけあって、体力も力もありました。根性もありますし、強い精神力も持っています。このまま鍛えていけば立派な武士になること間違いないです」 「だろう?さすが体育委員会だ。あとでお手玉にしてやるか」 「それは少し止めてあげたほうが…」 「で、お前はいつになったら体育委員会へくるんだ?私たちがここにいられるのもあと少しなんだぞ?早くこい」 「まだ諦めていなかったのですね。私はずっと会計にいますし、あと少しだからこそ潮江先輩を支えたいんです」 「お前はいつも文次郎のことばっかだな…」 「先輩方全員尊敬していますが、特に潮江先輩は私の中で目標としている人物ですから」 「そっか。だが、あまり盲信しすぎるなよ。お前も熱くなると周りが見えなくなる性格だからな」 「七松先輩ほどではありません」 「戦いの楽しさを知らんから熱くなることはない。だから、いざ熱くなったとき、自分を抑える術を知らない。それはいかんぞ、武蔵!」 「……」 「よぉく覚えておくんだな!じゃ、私は今から裏裏裏裏山までマラソンに行くから失礼する!」 「肝に銘じておきます。ご指導、ありがとうございます」 「おう!」 「自分に気づいていないところで盲信していたのだろうか…。それに熱くなるなか…。確かに三郎のことになると熱くなってしまうな…、いかんいかん!」 「お、いたいた。おーい、武蔵ー」 「ああ、八左ヱ門。どうかしたか?」 「今さっき春本買ってきたんだが、一緒に見ないか?お前の大好きな貧乳特集だぜー」 「…ッ貴様、三郎か!」 「なーんだ、バレてしまったか。せっかく武蔵の性癖が解ると思ったのに…。私もまだまだだな。できれば何故解ったか教えてくれるか?」 「八左ヱ門は私が苦手なのを知っているんだ!そ、それなのに貴様は…ッ!しかもこんなところで広げるんじゃない!破廉恥だ!」 「やーい、ムッツリ助兵衛ー」 「黙れッ!」 ( TOPへ △ | ▽ ) |