獣に成り下がる !注意! 雰囲気エロ。 ヤってはないけど、まぁそんな感じになってますので、苦手な方はお気をつけ下さい。 途中で、一人称視点から三人称視点に変わってます。ごめんなさい…。 もう一つ注意。 後輩主に犬の耳と尻尾(短い)が生えちゃってます。 不思議なことに、朝起きたら自分の頭にふさふさの耳と、ふさふさの尻尾が生えてました。 竹谷に言われるまで気づかず、気づいてからは寝間着姿のまま、布団の上に座ってどうしようか頭を抱えた。 「とりあえず、善法寺先輩に言ってみるか?」 「え、やだよ。絶対喜んで触ってくるじゃん。むしろこれ、伊作先輩のせいじゃね?」 「……それは、否定できねぇけど…。でも…どうすんだよこれ…」 「幸い今日は休みだ。今日一日部屋で過ごす!というわけだ、竹谷くん。朝ご飯持ってきてー」 「あー、はいはい…」 まぁ生えちゃったもんはしょうがないので、諦めてこのまま一日過ごすことにした。 どっちみちゴロゴロする予定だったし、耳が生えていようが尻尾が生えていようが、私には関係ないのだー! ……兵助の真似!関係ないのだーっ! 「………吾妻、お前なにしてんだ?」 「っしょい、七松先輩!?」 竹谷の布団と自分の布団をゴロゴロと行き来していると、いつの間にか出入り口に立っていた七松先輩に声をかけられ、自分の布団に戻って正座で迎える。 い、いつの間に!?相変わらず気配を絶つのが上手でらっしゃる…。 「…その耳なんだ?」 「耳?あ、ああ…これはですね、起きたら生えっ―――ひゃん!」 「お?」 出入り口に立っているときは、腕まくりをして、手にはバレーボールが握られていたが、私に生えた耳をみた瞬間、キラキラと目を輝かせてボールを外に投げて部屋に入って来た。 大股で近づいて来たので、あっという間に私の布団の上まで来て、容赦なく耳を握られる! 痛いようなくすぐったいような不思議な感覚に思わず変な悲鳴をあげてしまい、慌てて口を抑えた。 七松先輩は耳を掴んだまま小首を傾げ、「痛いのか?」と聞いてくる。 「い、痛くはないんですけど…。その、……離してもらえますか?」 「これ面白いな!犬みたいだ!」 「犬みたい、じゃなくて多分犬です、これ…」 「ふーん……。尻尾は?」 「あ、一応あります」 「見せて!」 「ダメです。というか、無理です。尻尾は短いので脱がないと見れません」 「じゃあ脱げばいいだろ?」 「嫌ですよ!恥ずかしいじゃないですか!」 ようやく耳から手を離してくれたと思ったら、目の前に胡坐をかいて座り、尻尾も見たいとせがんでくる。 お尻に生えたのは狼みたいな尻尾じゃなく、(この時代にはいないけど)コーギーみたいな短い尻尾が生えている。 せっかく尻尾も生えたんだから、狼みたいなふさふさ尻尾がよかったな…。 そう思いながらお尻に手を添えて、七松先輩から尻尾を守る体勢をとると、眉間に一本のシワを作った。 「私が見たいって言ってるのに…」 「だから…。脱ぐのは嫌なんですって…」 「全部は見たいって言ってないだろ!」 「お尻だけってのも嫌ですよ!」 「じゃあ全部脱げ」 「それも嫌です!」 「お前はほんっとに我儘だな!」 「七松先輩に言われたくないですー!」 このままだとまずい。 そう思って立ち上がろうとしたが、自分が寝間着姿だということに気づき、このまま外に出るかどうか悩んだ。 その一瞬の隙をついて、七松先輩にがっちり腕を掴まれる! 悲鳴をあげる前に引き寄せられ、七松先輩の分厚い胸板に顔をぶつけた。 「ななっ…いっ…!あ…っ…!?」 「おー…ほんとに尻尾が生えてる…。めくって見ていいか?」 「ひ、うっ…!あ、やっ、…っなな、つ…せんぱいっ!」 「…どうかしたか?」 「その…、尻尾触らないでください…」 自分の胸に飛び込んできた千梅を抱き締めたままお尻に手を伸ばし、寝間着の上から小さな尻尾を手で掴んでぐりぐりといじると、千梅からは甘い悲鳴がもれた。 小平太に寄りかかったまま制服を握りしめ、その快感にのまれないよう懸命に意識を保つ。 何を言っているか解らなかった小平太だが、少しだけ震えている身体と、いつもとは違う息使いをする千梅を見て、無意識に口角をあげて喜んだ。 「触ってほしくないか?」 「…はい、触らないで下さい…」 「じゃあ私からさっさと離れたらどうだ?」 「…」 それができないことは知っていた。 たったあれだけしか触ってないのに、千梅の身体からは力が抜け、制服を握る力もほぼ失いかけている。 おまけに、千梅が動けばお尻に乗せている小平太の手が尻尾に当たりそうな気がして、無闇に動けない。 俯いて悩んでいる間に、千梅の頭に接吻をして、今度は優しく尻尾を触った。 「っあ!だ、だから…やだって…!」 「んー?なにがー?」 「し、っぽ…!やだ、いたいっ…!」 「痛いのか?優しく触ってるのに?」 「痛いっ…!お願いしますっ…離して…!」 「断る」 ニコリと笑って、徐々に力を入れて触り始める小平太。 尻尾の根元に手を添え、先にシュッと動かすと千梅の背中がビクンッと飛び跳ねる。 先をくりくり時計回りに動かすと、千梅からは甘い吐息と声がもれる。 根元が強く掴めば、制服を握る力が強まる。 何をしても「嫌だ嫌だ」と抵抗する千梅だったが、所詮は口だけで身体は未だ小平太に寄りかかっているままだった。 「ひ、あ!…も、…っやだ…!ひうっ!」 「千梅、変な声出てる」 「だって…!いたいっ…」 「それな、「痛い」んじゃなくて、「気持ちいい」んだぞ」 「……ちが、…います…!」 「ほら、これとかどうだ?」 「―――っあああああ!」 強い力でグリグリと抑えつけると、千梅の身体が弓のように反り、ようやく顔をあげた。 目を見開き、涙を流していたが、小平太は止めない。 叫ぶことしかできない千梅を見て満足そうに笑ったあと、耳を甘噛みすると先ほどとは違った声が部屋に響く。 握る力はさらに強まっており、最初見せた力が嘘のように感じた。 「やだぁあああ!」 このままずっと見ていたかった。 快楽に落ちた千梅は可愛いと思うし、泣いてる姿はもっと見たいと思う。 だけど、辛そうな表情を見て、「最初だし…」と珍しく虐めるのを止めた。 尻尾から手を離した瞬間、先ほどよりグダッ…と全体重をかけて寄りかかる千梅。 荒い息で呼吸を整える千梅の額からは汗が流れ、頬もほんのり赤かった。 「(イったのか?)」 まさか、尻尾で?とは思ったが、そんな表情をしていた。 悪戯をするつもりだけだった。面白い反応をするし、面白いものを生やしているから、それで遊ぶつもりだったのに。 「…七松、せんぱい…」 呼吸を整えたあと、甘い声で自分の名前を呼んでくる千梅を見て、身体の芯がゾクリと震えた。 「なんだ千梅、発情したのか?」 何が嬉しいのか解らないが、嬉しくてたまらない感情を無理やり抑えつけ、乱れた寝間着に手を入れると目を細める千梅。 まだまだ遊び足りない。まだ遊びたい。だけど、我慢ができる性格ではない…。 今度は寝間着の上からではなく、直に尻尾に手を添えてキュッと握りしめたあと、接吻できる距離まで顔を近づけて囁いた。 「私もだ」 ▼ 私の妄想をさらによくしてくれたのは雪介さん。 尻尾は犬に変えちゃいましたー…。 言うほどエロくならなかったです、ごめんなさい。 (△ TOP ▽) |