夢/とある後輩の災難 | ナノ

よくも悪くも友達まで


!注意!
台本小説。





質問「忍び装束の下はタンクトップ?それとも腹かけ?」


兵「俺はタンクトップ。というか、どっちでもいい」
千梅「相変わらず興味うすー…。勘ちゃんは?」
勘「断然腹かけでっす!」
千梅「その心は?」
勘「エロいからでっす!」
千梅「五いは通常運転だな…。雷蔵と三郎と竹谷はー?」
雷「僕もどっちでもいいかな?とりあえず着れたらいいや」
三「腹かけ。タンクトップは着るとき一瞬だけど視界が奪われるから苦手だ」
竹「別にどっちでも着るけど、しいて言うなら俺はタンクトップ」
千梅「俺は?」
竹「彼女には腹かけつけてもらって、あの背中とか凝視してぇ」
千梅「安心しろ、竹谷。一生見れないから」
竹「遠回しに彼女できねぇって言うな!」
三「遠回しじゃなくて直接的だろ」
竹「うわああん!雷蔵っ、吾妻と三郎が虐める!」
雷「あはは。二人とも、ほどほどにね」
兵「…五ろも安定だな」
勘「だね」

兵「で、吾妻はどうなのだ?」
千梅「私?私は腹かけだよ」
五人「……」
千梅「なにその沈黙」
三「一応女なんだから…」
千梅「逆に聞くけど、私が腹かけで歩いていてムラッとする?」
兵「ない」
勘「遊びたくはなるかな」
三「ない」
雷「見てるこっちが恥ずかしくなるよ」
竹「つるぺたに用はありません」
千梅「ほらみろ。竹谷はあとから食堂裏集合な」
勘「えー、でもわかんないよー?夜になるとやっぱりそういう気分になるし、いくらゴリラみたいな女の子とは言え、穴はあるんだから」
兵「勘ちゃん勘ちゃん。言葉」
千梅「勘右衛門ドストレートすぎ…」
竹「そういう気分じゃなくて、やましい気分って言えよな!」
三「そっちじゃない」
雷「ゴリラみたいな女の子もちょっと言い過ぎだよ…」
三「雷蔵、そっちでもないから」
千梅「例えそういう気分になったとしても、ありえないよ」
兵「……どっからくるんだその自信は」
千梅「ヤりにくいと思うけどなぁ。試しに私押し倒してみる?」
兵「えっ!」
勘「いいね、それ!ほら兵助、千梅押し倒してみてよ!」
兵「ちょ、ちょっと勘右衛門…!」
竹「禁断なシーンが拝めるぞ…!」
三「ゴクッじゃない、バカ左ヱ門」
雷「確かに千梅が相手だとヤりにくいよねぇ」

(で、押し倒してみました)

兵「……」
千梅「ね、やりにくいでしょ?」
兵「か、顔見知りなだけにな…」
千梅「真っ赤な兵助は可愛いけどー。お姉さん得しちゃったー」
兵「もういいのだっ」
千梅「勘右衛門も私相手だとやりにくいでしょ?」
勘「えー、俺友達であろうとできるよ?千梅が面白い反応してくれるなら」
千梅「違うよ。勘右衛門は私の気持ちとか知ってるから、そういう気遣いでヤりにくいと思う」
勘「あははっ、買い被りすぎだって。そうだとしても男は狼だから気を付けなよ?」
千梅「(誤魔化したな)三郎は理性飛ばさないだろうし、雷蔵もヤる前に色々悩んで迷いそうだし、竹谷に至っては」
竹「何年部屋一緒だったっつー話よ」
千梅「ということだ。なので、心配しておりませーん!慎みがないって言われるけど、腹かけのほうが楽だもん!襲われる心配もしてないでーす」
勘「ここまで信頼されてると余計手が出せないって」
千梅「お遊びぐらいなら手伝ってあげるっ」
三「女が言う言葉じゃないな」
竹「兵助ー、遊びでもなんでもいいから千梅脅かしてやればよかったのに。可愛いって言われてんぞ?」
兵「いや無理…。そういう目で見れないってのもあるけど、全然動じてなくて……俺のこと観察してくる…」
雷「観察って?」
兵「下から凝視してくる。正直、そういう雰囲気になったとしてもあの目はヤりにくい…」
竹「そんなの関係ねぇって!兵助の度胸が足りねぇだけなんだよ!」
雷「いや…観察されたらヤりにくいよ…。だってさ…、その、審査じゃないけど…心の中で下手くそって思ったり、そこじゃないって思ってるってことでしょ…?」
勘「口では喘いでるくせに、心の中じゃ「そこじゃねぇよ下手くそ」って思われるの嫌だよねー!イってる演技とかされたらかなりショックなんだけど」
竹「…た、確かに…。見られてたらヤりにくいな…。俺、鼻で笑われたら……あ、やばい…泣く…」
三「想像で泣くな」
千梅「伊達に忍者してるわけじゃありませんからねー!顔見知りの相手にはそういう態度が一番なんだよ。素人はまた違ってくるし、敵忍者にも違うけど」
竹「えっ…。え、お前……なに、房術やってんの…?」
千梅「知識だけだよバーカ。実技はしておりません」
勘「なんで?房術の相手自分で選べるんでしょ?七松先輩とヤればいいじゃん」
千梅「それじゃあ実技にならないだろ!」
勘「余裕なくなるから?」
千梅「がっ…!」
勘「(今さっきの仕返しー)そうだよね、勉強しなくちゃいけないのに気持ちよくなったらダメだよねー」
千梅「勘右衛門黙れ!」
三「あいつは解りやすいな…。あれで忍者が務まるのか?」
雷「七松先輩が関係しなければ、通用すると思うよ」
竹「七松先輩の名前を出さないでくれ…。生々しくなって俺も苦手だ…」
三「なんだ、八左ヱ門。大事な親友をとられるから寂しいってか?それとも吾妻が好きだったのか?」
竹「それはない。じゃあ三郎、お前吾妻が「三郎、イくの我慢するにはどうしたらいいかな?」って聞いてきたらどう思う?」
三「……知らん」
竹「それだよ…。確かにあいつと一緒にいるのは楽しいけど、そういう生々しい話とかはしたくねーの!」
雷「八左ヱ門の気持ち解るよ。幸せそうな顔を見るのは嬉しいけど、千梅が照れてる顔を見るとそわそわしちゃうよね」
兵「つまり、「よくも悪くも友達どまり」ってやつなのだ」
勘「え、もしかして最初は七松先輩の部屋がいいとか言うつもり?その場合、実家と長屋どっち?」
千梅「勘右衛門!」
兵「勘右衛門以外はな…。はぁ、勘右衛門もう止めるのだ」
雷「勘右衛門は本当にそういう話好きだねぇ」
竹「勘右衛門、吾妻なんてほっといて春本見ようぜー」
三「(少しだけ遠慮しているように見えるけどな…)ま、私には関係ないか」


おまけ。
誰が押し倒してもシレっとしている千梅を驚かすことにしました。


勘「企画は五年のお祭り男勘ちゃんと」
竹「お調子者はっちゃんでーす」
三「化粧担当三郎さんです。実行犯には絶対にならない」
雷「見守り係の雷蔵です。僕も実行犯にはなりたくないなぁ…」
兵「シナリオ担当兵助です。実行犯は左右のどっちかだろ」
竹「え、俺?俺嫌だよ。勘右衛門やれよ」
勘「いいよー!」
三「勘右衛門はダメだ!こいつは調子に乗るから!」
雷「じゃあ一番理性が強い三郎ね。変装も得意だし」
兵「それがいい。シナリオはこの通りだ」
勘「三郎、普段の恨みもこめて頑張ってこい!」
三「別に吾妻に恨みなんてない!おい、八左ヱ門止めろ!」
竹「俺傍観者でいるのが一番楽しいんだ」
三「死ね童貞!」
竹「お前もだろ!」

三「何で私が七松先輩の変装して千梅を押し倒さないといけないんだ…」
勘「いいから早く変装して!」
兵「シナリオはちゃんと頭にいれたか?頑張ってこい」
竹「健闘を祈る」
雷「頑張ってね!」
三「(くっそー…)お前らあとからちゃんとフォローしろよ」
四人「りょうかーい!」
三「(信用できん…)」

千梅「竹谷たちどこ行ったんだ?鍛錬しようと思ったのに…」

三「(やるか…)」(小平太に変装)
千梅「うっ、いっ…!七松先輩…?あれ?そんな気配しなかったのに…」
三「何か言ったか?」
千梅「いえ、何も!」
三「(まぁ恐縮するのは見てて不快じゃない)ところで吾妻」
千梅「なん―――…は…?な、なに…?」
三「(こいつ、私の変装見破れないからな)なにって何が?押し倒しただけだぞ?」
千梅「だ、だからそれが…っ。なんでいきなり…!」

勘「別に廊下で押し倒せなんて言ってないのにね」
兵「な。でもちょっと楽しんでないか?」
雷「多分、焦ってる千梅を見たことないから楽しいんだよ。悪戯心に火がついちゃってるね」
竹「しかしまずい」
雷「どうしたの?」
竹「あそこは五年生の長屋廊下。そしてこの感じ…間違いなくフラグが立ってる」
四人「…」

三「(パニックになって判断力も鈍ってるし)嫌ならいつものように逃げたらどうだ?」
千梅「そ、それができないから離れて下さいって言ってるのに…!」
三「(完全な乙女顔だな。普段と大違いだ)逃げないなら…解るよな…?」
千梅「わ、たっ…!なしでっ、今回もなしで!」
三「(なしってなんだよ…っ。やばい、吹く…!)」
七「お前ら何してんだ?」
千梅「七松先輩!?えっ?!」
三「げっ」

竹「ほらな」
勘「あー……撤退しようか」
兵「だな」
雷「さぶろー、てったーい!」
千梅「え!?なんで皆がそこに!?」
三「すみません、七松先輩。少し遊んでました。そういう気持ちはないのでご安心を」
七「いや、そこは気にしてない。それより吾妻」
千梅「わっ私!?」
七「友に頼むぐらい欲求不満なら何故言わん」
千梅「………これ…なんかおかしいよね。三郎くんたちのせいだよね」
三「…すまん、吾妻」
千梅「死ねよお前ら!」
七「そうか、外でヤるのが好きか。最初は部屋がいいって言うかと思ったんだが…。思ったより大胆ではないか」
千梅「違います、先輩!今回も違います!」
七「(にこっ)」
千梅「ひっ…!お、お前らぁあああああ!!」


真昼の空に、千梅の悲鳴が響き渡りました。


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