| その後の小話 実は覗いてました。 「これよぉ…どのタイミングで入っていいの？」 「さぁ？どうしようか、三郎。帰る？」 「そうだな。こんな場面を見られたら吾妻が発狂する」 「千梅の照れた顔も久しぶりに見れるの？じゃあいようよ」 「勘右衛門、意地悪はよくない」 「ついついねー。まぁともかく七松先輩の記憶が戻ってめでたし、めでたし！」 「あー…やべぇ。俺、この間先輩に向かって「あんた」って言ってしまった…」 「八左ヱ門、ご愁傷様」 「八左ヱ門、ご愁傷様だ」 「はっちゃん、俺はっちゃんのこと忘れないからね」 「八左ヱ門、今までありがとう」 「止めろ！」 先輩たちにご報告。 「記憶が戻ってよかったな、小平太」 「お前だけなくて居心地悪かったんだぞ」 「なはは、すまんな仙蔵、文次郎！でももう大丈夫だ！」 「吾妻も…ありがとう」 「いえ、私も望んでいたことなので」 「あーよかった。これで小平太の性生活に冷や冷やすることなくなるね！」 「伊作…頼むから大きな声で言わないでくれ…」 「そうだな。もう千梅がいるしな！」 「お断りします」 「…え？」 「前世も一発でできてしまいました。今して、できたら私高校辞めないといけないじゃないですか」 「ゴムがある！」 「お断りします」 「じゃあまた卒業するまで我慢しろと！？」 「前世もできたじゃないですか」 「えー！……じゃあ前みたいに他の女とヤるぞ」 「ええ、構いませんよ」 「おい吾妻」 「待て文次郎。もう少し黙って見ておけ」 「お前らも頼むから大声でそんなこと話すなよ…」 「ヤっていいのか？」 「ヤってみてください。私、許しませんよ」 「……どっちの意味で？」 「前世も現世も」 「…あと二年…」 「違います。私が卒業するまでですから、三年です」 「お前、私のことが嫌いなのか？」 「好きですよ。……それに七松先輩知らないんですか？」 「何を？」 「………現世の結婚式はヴァージンロードを歩くんですよ？…ヴァ、ヴァージンじゃないと歩けないんです…！だからダメです！」 「…仙蔵、俺よ。たまぁにこいつのほうが疎いと思うんだが」 「いや、ただのバカだ。お前たち、撤収だ」 んでもって…。 「というわけで、私も部活に入ろうと思うんす！身体動かしたい！」 「おおっ、そうか。なんの部活に入るんだ？」 「色々悩んでまして…。やっぱり運動部がいいですよね！柔道とかどうでしょうか？」 「打ち所が悪かった危ないからダメ」 「え？…じゃあ竹谷もいるしサッカーとか」 「接触が多いし、理由が不純すぎる。ダメ」 「……野球どうっすか？」 「ここは硬式だから顔に当たったらどうする」 「えっと…空手？」 「あ？」 「（ひぃ！）……水泳も、ありますよね。陸上部とか」 「両方却下」 「……なんか…過保護じゃないですか？部活で死ぬわけがないじゃないですか…」 「…」 「すみません、慎みます。…でも、他に何かありましたっけ」 「何でバレー部はダメなんだ」 「え？だってそれこそ不純になるでしょう？それに、あれも打ち所悪かったら危ないですよね？」 「……。じゃあパシリ」 「は？（いつもとどう違うんだろう…）」 「違った。マネージャーだ。マネージャーだとすぐに守れる」 「あぁ…マネージャーか…。……七松先輩がいいって言うなら」 「おう、構わん！」 「そうですか。じゃあ入部届明日にでも出しておきます」 「早めにな！」 「解ってます」 「それと、お前の家どこだ？」 「私はこっちです。先輩は？」 「じゃあ送る。それと、道路側を歩くな」 「………嬉しいですけど、くすぐったいですね。過保護止めて下さいよ」 「お前がもう少し強くなったらな。あのときに比べて筋肉も体力も反射神経も落ちてる」 「忍者時代と今を比べられても…。でも、頑張ります」 「しっかり精進しろよ」 「御意」 （△ TOP ▽） |