▽ SS企画 その25 珍しく七松先輩がテンション高く酔っぱらってしまいました。 ニコニコとそれはもう楽しそうで、見てるこっちも楽しかったけど、いきなり大きな声で名前を呼ばれて肩が飛び跳ねた。 そのあと「こっち来い!」と呼ばれて助けを求めるように隣の竹谷を見たけど、無視される。 諦め、お酒が入ったコップを置いて、七松先輩に近寄ると、強い力で手首を捕まれ、腰も掴まれて引き寄せられた。 「私の子を生んでくれ!」 「うえっ!?は、なん、って…!?」 「返事は!?」 「は、はい!」 「なんだ貴様ら、もう小作りに励むのか?結婚してもないのに?」 「せっ仙蔵!こんな場所でそんなこと口にするな!小平太も!声のボリューム押えろ!」 「小平太……小作りは計画的に…」 「小平太、子供ができたら俺にも教えてくれ。困ったことがあったら何でも助けるぞ!」 「小平太ー、お嫁さん本当にそいつでいいの?後悔しない?」 「あはは、即決を求める七松先輩ほんと自分かってー!さすが暴君様!」 「おめでとう。お祝いに高級絹ごし豆腐を送ってやろう」 「めでたいな、雷蔵。それにしても何であいつもすぐ答えたんだろうな」 「条件反射じゃない?長年の調教って言い方のほうがいいかな?」 「身体に染みこんでるからな…。とりあえず、おめでとう!」 「うるせぇ竹谷!めでたくねぇ!プロポーズならもっとちゃんとしたのがよかった!」 「…私の子、生んでくれないの?」 「う!そっ…それ卑怯…。先輩のほうが大きいくせに上目使いとか止めて下さいよ…」 「ダメ?」 「……ぐあ…っ…もう……この野郎…!」 「小平太、あと一歩だ。やれ。ヤっても構わんぞ」 「仙蔵、お前も酔ってるのか?水頼むぞ?」 「じゃあ、チューだけでもいい」 「あんたチューしたらそれだけじゃすまないじゃないっすか…!解りましたよ、もっと大人になってから生みます!」 「たくさん!」 「三人!」 「たくさん!」 「ダメ!」 「たくさん…」 「四人、までなら許します…」 「たくさん……ほしい…」 「ああああ…私、どうしたら…!」 「いっぱい生んで、たくさん幸せになろうな!」 「…(この笑顔見たら何も言い返せない!)」 改めて七松先輩に逆らえないことが解りました。 ▼ 元ネタは天気Hさんより! ありがとうございます。 |