▽ 探偵のお話 その6 「#名前#ちゃん#名前#ちゃん」 「何ですかー。今ちょっと本読むのに忙しいんであとにしてください」 「#名前#先生が格好いいと思う人ー。はーい」 「…」 「もー、本読むの止めて話聞いてよ」 「いや、格好いいと思わないから黙ってるんですけど」 「うそっ…!俺格好いいと思うんだけど…。あ、別にナルシストじゃねぇよ?」 「ナルシストだよ。暇なんすか?」 「何を言う。先生はいつだって忙しいのだよ」 「じゃあ黙ってろ」 「口の聞き方には気をつけましょう!」 「いたたたた!ほっぺたつねるな!」 「わはは!躾だ躾!ほんとこの子成長しねぇなぁ…」 「離せ粗チン野郎!テメェもいい加減蛇口ちゃんと締めろ!あと一回ぐらい病院行きやがれ!」 「そこまでふしだらな男じゃありません」 「私の友達が先生のこと格好いいって言ってましたよ」 「ちょっとその子ここに連れて来てよ。#名前#は小平太んとこ行って、当分の間帰ってくるな」 「最低だなあんた。まじ紹介とかしたくないわ…。背後から刺されて死んだとしても自業自得だからな?」 「安心しろ、#名前#。俺はいつもフラれている!」 「……大丈夫です?」 「結構辛い…。だからそれを癒してくれる子を求めてんの!探してんの!」 「節操なしなだけだろ。いいから頬離してください」 「若い子の肌っていいよなー…やっぱり若い子……女学生食いてぇなぁ…」 「立花さんの電話番号どこに控えたっけ」 「やめて。そしたら俺、小平太呼ぶぞ」 「そしたらあんた、二人のせいでこの家潰れますよ?お金ないくせにバカなことしないでください」 「くっ…。最近賢くなってきたじゃねぇか…。さすが俺の指導!」 「あんた何もしてねぇだろ。もういいから離して!」 「いやっ!」 「可愛くねぇんだよ!いいから離せよ!痛いし私は本が読みたいんです!あんたの暇潰しで私の大切な時間を奪わないでください!それじゃなくてもおっさんくさくてウザいのに、それにさらに構ってちゃんとかもっとうざい!あと最近ハゲてきてる!」 「(しょぼん)そこまで言わなくても…」 「ほら離れて。構ってもらいたいなら隣のみーちゃん(メス猫)とか、ケンケン(オス犬)とかがいるじゃないですか。遊んできてください」 「解った……。でも俺、#名前#ちゃんと遊びたかった…。#名前#……好きなんだよちきしょう、構ってよぉおおお!」 (バタン) 「よし!」 (五分後) 「何で追いかけてきてきんないの!?」 「うわっ、妖怪犬猫かと思った。楽しそうだしいいじゃないですか。ほら、散歩行ってきてください。晩飯は美味しいもの作っときますから」 「うん、解った!」 (二時間後) 「ただいま!遠くの川原まで行ってきた!」 「それはお疲れさまです。手を洗って、服着替えてからご飯にしましょうねー」 「おーっ!」 「お金ないからありあわせですけど」 「依頼がこねぇからなぁ…」 「はい、どうぞ」 「頂きます!」 (それから) 「遅いし送ってくぜー」 「ありがとうございます。明日こそ依頼がきたらいいですね」 「まぁ難しいわな。浮気調査ならたくさんあんだけど、飽きた」 「探偵失格だな」 ▼ ついでにコネタ。 「先生、先生。#名前#一発芸やります!」 「おっ、いいねー!待機!」 「いきまーす!『うそっ、私の年収少なすぎ!』」 「アハハハハ!うまいうまい!」 「…」 「……。お前それ遠回しに給料あげろっつってんだろ」 「あ、はい」 「じゃあ仕事とってこい!」 「先生も頑張ってくださいよ!」 |