▽ 執着の話 先輩が伴侶を見つけた。 大好きな先輩が、人生の伴侶を見つけてしまった。 「祝ってくれよな!」 と少し幼く笑う先輩を見て、俺も笑顔を作って「はい」と元気よく答えた。 それからの記憶はあまりなく、今目の前には幸せそうに笑っている先輩と、その奥さんになる女性。 話しかけられても、右から左に抜けていくので、脳内には残らない。 はい、あなたが幸せなら俺も幸せです。 あなたが祝ってくれと言うなら、全力で祝います。 勿論、息子や娘が産まれたら俺も一緒に面倒見ます、手伝います。 これから先、あなたの家庭に俺も一緒にいることを許してくれるなら、何だってします。 「だから先輩、これだけは許して下さい」 「は?」 俺より少しだけ低い先輩の胸倉を掴んで、グイッと引きよせる。 いきなりのことだったから抵抗してこなかった。 先輩を引きよせ、首筋についていた赤い跡の上に自分の唇を重ねる。 「……竹谷…?」 「俺、先輩のこと好きでした」 そして今も、これからもずっとあなたのことが好きです。 あなたに執着してるんです。あなたがいないと生きていけないほど執着しているんです。 「どうか来世では、」 俺が女になって、あなたの子供を産みたいです。 愛してます、先輩。 ▼ ツイッターの診断にて。 これぐらいのコネタだったらすぐにできるからいいね! |