▽ 03 海 (休憩。皆でかき氷) 仙蔵「私は不思議でならんことを一つある」 文次郎「(あまりいい予感はしねぇな)」 仙蔵「女がいるというのに、全く甘い展開にならないということだ」 八左ヱ門「そんなんなったら俺困ります。こいつに近寄る男がいたら、マジで……やりますよ」 勘右衛門「目がマジだね」 兵助「勘右衛門…。どこに行ってたのだ…」 勘右衛門「あ、ごめんね兵助。色んな女の子とお話してたの!」 仙蔵「尾浜、節度を忘れるなよ」 勘右衛門「解ってまーす!」 虎徹「うちの可愛い妹に近寄る奴がいたら噛みついちゃうぞ!」 武蔵「退治します」 留三郎「二人のガードが堅いから無理だろ。いいじゃねぇか、平和で」 伊作「そうそう。千梅はともかく、千秋と楓ちゃんがナンパされてるところ見たら、僕もあんまりいい気しないし」 千梅「伊作せんぱぁい、かき氷攻撃食らいたいんですかぁ?」(かき氷を無理やり食べさせて頭をキーンとさせる攻撃) 伊作「水着だっていうのに、色気も何もないよね。いっそのこと裸にペイントでもいいんじゃない?」 千梅「うっわ、ゲス発言。いいもーん、別に身体見せたくて海に来たわけじゃないし」 千秋「何を言う千梅。お前は十分可愛いぞ。恥ずかしいからいつも通りに振る舞っているから色気がないように見えるんだ。少しばかり恥ずかしがってみろ。伊作も見直すだろう」 千梅「千秋ねー…」 文次郎「……なんつーか…。変な雰囲気だな」 虎徹「どうだよ、うちの百合オーラ!千秋男前だろー?」 武蔵「虎徹兄さんよりは」 留三郎「弟に言われてんぞー」 雷蔵「目のやり場に困るね」 兵助「俺はもうそろそろ帰りたいのだ…。肌も痛いし…」 楓「兵助大丈夫?日焼け止めちゃんと塗った?」 兵助「あ……」 楓「じゃあ塗ってあげるね!」 勘右衛門「楓、楓!俺も塗ってー!」 楓「勘ちゃん自分で塗ってたじゃん」 小平太「よし食べた!竹谷、千梅!沖行くぞ、沖!新しい技思いついた!」 千梅「それ聞いて行くと思いますか!?嫌ですよ!お昼からは砂で遊ぼうと思ってるんです!」 伊作「砂とか」 千梅「馬鹿にした笑い禁止!」 八左ヱ門「俺もできれば楓と一緒にいたいっす…」 小平太「行くよな?」 二人「うっす」 虎徹「お昼からどうすっかなー…。やっぱりナンパしてぇし…」 勘右衛門「あ、じゃあ俺と行きますか?あんまりバカなこと言わないなら連れて行ってもいいですよ」 虎徹「まじでー?行くいくー!」 千秋「昼からは少し身体を休めるか。兵助、一緒に休むか?」 兵助「け、結構です!俺、武蔵と遊ぶので!」 武蔵「え?」 三郎「悪いな兵助。武蔵は私と「すみません、千秋姉さん。昼からは兵助と少し回りを歩いてくる約束をしているので…」 千秋「そうか…。それは少し残念だ。長次、一緒に昼寝しないか?」 長次「砂で…お城作りたいから、それが終わったら」 千秋「楽しそうだな、私も手伝うぞ!」 兵助「すまない、武蔵…!しかし千秋先輩はダメだ…!」 武蔵「いや気にしないでくれ。しかし私としては兵助が千秋姉さんのいい人だったら安心できる」 兵助「よよよよしてくれ!」 三郎「武蔵にフラれてしまったな」 雷蔵「あんなに武蔵をからかうからだよ。スイカは美味しかったけど。昼から僕と一緒に海で遊んでくれるかい?」 三郎「ああ、勿論だとも」 今度は続かない。 |